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てくてくjapan

新東京絵図

2008年10月16日

ふるさと思う白砂の浜辺 京浜急行でノリの町へ  

おすすめ度:★★★★★

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大森ふるさとの浜辺公園

 品川から京浜急行の特急に乗ると、十分足らずで平和島。駅前に民家や商店が低い軒を連ね、何げない日常を形成する。細い路地を抜けて東に十五分ほど歩けば、太陽の光を反射して輝く真っ白な砂浜が、緩やかな弧を描いていた。

 長さは四百メートルほど。江戸時代から昭和中期にかけてノリ養殖が盛んだった海岸を再現した「大森ふるさとの浜辺公園」。白砂は香川県の小豆島から運び込んでいる。夏場は毎日八百―千人が磯遊びに訪れるという。

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 沖には人工の干潟があり、魚影が濃い。陸側の斜面は手入れされた芝生の緑。対岸の工場群や首都高速道路を行き交うトラックが見えなければ、都会にいることを忘れる、ぜいたくな空間だ。

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 幼い子どもたちがひざまで水に漬かってはしゃぎ回り、北端にある人工の岩場では、親子がカニ捕りに歓声を上げる。波は穏やかで浜風は薫り、遠浅の海。ノリ養殖全盛期の光景が目に浮かんだ。

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 砂浜エリアから橋を渡れば、今年四月に開館した大田区立「大森海苔のふるさと館」が立つ。三階建ての博物館では、昭和三十年代に造られた全長十三メートルの海苔船や、足の届かない海で作業する際に履いたげたといった多くの資料が、町の誇りを伝える。

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 ほとんどが国の重要有形民俗文化財だが、柵はなくギリギリまで近づける気軽さ。写真もOK。七十代の女性と小学生が資料を囲み、興味深く見つめていた。“ふるさと”は世代を超えて、響くのだろう。


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 【ぽけっとメモ】%E5%A4%A7%E6%A3%AE%E3%83%BB%E3%81%AE%E3%82%8A%E5%A4%A7%E7%A6%8F.jpg 平和島駅から徒歩2分の「菓子処 大黒屋」で看板商品「のり大福」(1個120円)をいただく。青のりを練り込んだもちで、自家製こしあんを包んだ手のひらサイズ。ほのかな磯の香りが甘さを引き立てる。  京浜急行の品川―平和島は150円。大森海苔のふるさと館は入館無料。休館は第3月曜日。