東京の青空を楽しむ短い旅 2階建てバスで銀座巡り
おすすめ度:★★★★★
座席から見た銀座の街並み
東京の青空を楽しんでみよう。そんな気分に誘われて、二階建てオープンバス「スカイバスTOKYO」に乗った。皇居を一回りする、約五十分間の短い旅だ。
真っ赤なバスは、東京駅近くの乗り場を出る。新丸ビルを見て、左折すると皇居のお堀。並木道は枝が頭上のスレスレに迫り、結構迫力がある。
バスの屋根をすっかり取り去ったようなつくり。一階席もあるが、そこに座る人はいない。見上げれば空、首を回せば三百六十度を見渡せる。「草木の香りが気持ちいい」とガイド。背伸びして風をかぐと、確かにすがすがしい。
国会議事堂から霞が関の官庁街を通り、銀座を見て再び乗り場に着く。さて、このまま帰るのはもったいない。上から見た銀座の街を今度は自分で歩いてみよう。乗り場から十分も進めば、銀座一丁目が見えてくる。

四丁目交差点を曲がると、歌舞伎座。着飾った中年女性が、看板にひいきの名を見つけ、はしゃいでいる。
正面左側に「一幕見席」の切符売り場がある。複数ある演目を、一幕だけ見られる四階の自由席を指す。料金も、千円前後とお得。時間もちょうど良いので、一幕だけ見ていくか。
歴史のある歌舞伎座の天井が間近なのも四階席の良さ。「大和屋ぁ」「成駒屋っ!」と、通が放つ掛け声も近く、抑揚が人それぞれなのも面白い。新たな発見に満足し、歌舞伎座を出る。ともり始めたネオンを背に、暮れゆく銀座を後にした。

【ぽけっとメモ】
喫茶店「ニューキャッスル」の「辛来飯(カライライス)」(普通盛り目玉焼き載せ630円)は、根強いファンを持つ銀座名物。ルーだけではそうでもないが、舌先にご飯の甘味が加わると、ぐっと辛さが増す感覚が不思議だ。さらに卵の黄身をまぶすと、コクと甘味と辛味が混然となる。
スカイバス東京は、大人1200円。電話03(3215)0008。運賃は10月1日から大人1500円に改定されます▽ニューキャッスルは03(3561)2929。 






