エコに貢献、都会の居間へ ベロタクシーで行く六本木
おすすめ度:★★★★★
六本木を走るベロタクシー
歩行者より速く、自転車より遅く―。ベロタクシーに乗ると、これまで体感したことのないスピードで、ひと味違う東京の姿が見えてくる。
ベロタクシーはドイツ発祥の自転車タクシー。平地を平均時速十一キロで進み、上り坂は電動アシストが威力を発揮する。白い卵形のボディーの中を風が通り抜ける。看板一つ一つの文字が読め、自動車を運転する人と頻繁に目が合う。
こぎ続けるドライバーはハードそうだが「会話もできる有酸素運動。楽しいんです」と意外な答えだ。人力車やかごも、こんな風に運ぶ人と運ばれる人との距離は近かったのだろう。

メーターの料金九百五十円を支払うと、レシートに「約405グラムのCO2削減」との表示が。自動車で移動した時との比較だ。快適な乗り心地と、エコにも役立ったお得感に心満たされた。
東京タワーから六本木の東京ミッドタウンまでの約二十分は、あっという間。建築家隈研吾さん設計のサントリー美術館へ。「都市の中の居間」をうたう。和紙を通した明かりや、ウイスキーだる用のホワイトオークを再利用した床材。豪華で落ち着きのある邸宅に招かれたようだ。
陶磁や染織などの収蔵品は約三千件。西洋絵画を「和モダン」の空間で楽しめるのも魅力だ。自然光を取り込む仕掛け「無双格子」もある。
ベロタクシーは初乗り0・5kmが300円、0・1kmごとに50円加算。停留地は東京タワー前と有楽町駅前。雨天運休。サントリー美術館の入館料は展覧会によって異なる。
吹き抜けの階段を下りてくる来館者同士がささやき合う。そのこだまを聞いていると、たわいもないおしゃべりがとても価値あるものに思えてきた。

【ぽけっとメモ】
六本木の「ロティ ピラミデ店」の「ビッグバーガー」をほおばってみた。ミディアムレアに焼けた牛肉100%のパテがジューシーだ。1600円。







