想像で楽しむ歴史空間 丸の内シャトルで東御苑へ
おすすめ度:★★★★★
天守台
バスに乗って、手入れの行き届いた庭園を歩き、美術の粋を眺める。でも財布の中身は減っていない。なぜなら全部タダだから。東京のど真ん中、丸の内や皇居周辺に思わぬ得々ルートがあった。

東京駅前にそびえる高層ビル群。その前を巡回バス「丸の内シャトル」が約十五分間隔で駆けている。新丸ビル前の停留所で乗り、皇居方面へ。地元企業の協賛で無料というサービス。それだけで街への好感度を上げてしまった。
皇居東御苑は旧江戸城を整備し、一九六八年から一般に公開している。入り口でプラスチックの入園票を受け取り、出る時に返却。ここも無料。大手門近くの「三の丸尚蔵館」で、皇室に受け継がれてきた絵画などを拝見した。

武士の詰め所だった「百人番所」に沿って歩き、坂道を上ると本丸地区が広がる。芝生広場に「大奥跡」、遊歩道脇に「松の大廊下跡」の表示があり、奥まったところに石垣の遺構「天守台(天守閣跡)」。想像力が豊かなら、今話題の篤姫の暮らしや、忠臣蔵前半のハイライト、地上五十八メートルの天守閣が目の前に現れるかも。
天守台の頂上で「こんな内側まで見られるなんて意外ね」と、女性同士の弾んだ声が聞こえてきたが、外国人観光客には何もない場所に「?」の表情も浮かぶ。歴史のドラマをちりばめれば、ぜいたくに楽しめる空間だ。ここにふさわしいセリフをひと言。「予は満足じゃ」


【ぽけっとメモ】
ショッピングが充実し目移りする丸の内かいわい。さわやかな季節に、皇居前の公園でテークアウトしたものを味わう。選んだのは、新丸ビル地下の万惣フルーツパーラーの「フルーツゼリーとババロア」(578円)。歩いた後に、すっきり。
丸の内シャトルは東京駅を出て、三菱ビルや新丸ビル前で乗車可能。東御苑にはパレスホテル下車が便利だ。 






