都心の書店、女性客に狙い
おすすめ度:★★★★★
コーヒーを飲みながら本が選べる
東京都心の書店で、女性客を主要ターゲットにした動きが活発になっている。働く女性向けをうたった店舗が開業したほか、従来の店舗も女性に対応してリニューアルするなど、購買力の高い女性への絞り込みが進む。
ビジネス街・有楽町周辺の女性にライフスタイルを提案するのは「TSUTAYA BOOK STORE 有楽町マルイ」(東京都千代田区)。昨年十月にオープン。百貨店「マルイ」の客層を意識し、主に二十代後半から三十代前半の女性に狙いをつけた。
人気のある旅行関連本やエッセーなどを充実させ、同年代の女性スタッフが選ぶ雑貨など品ぞろえにこだわりを見せる。書籍棚のジャンル分けも「20代」「30代」「モテ本」「負け犬」など独自のものにした。
隣の「スターバックスコーヒー」と空間を融合させ、コーヒー片手に本を選んでも構わない。「本を選ぶ時間をとにかく楽しいものに」と同店。
銀座の老舗書店「教文館」(東京都中央区)も今年三月、改装オープン。銀座通りに面した入り口を拡張、店内をダウンライトでより明るくし、企画紹介コーナーも設置した。いずれも女性を意識して、親しみやすさに配慮を重ねた。改装後は児童書コーナーに、平日午前に訪れる女性客が増えたという。
「ブランドショップの進出が相次ぎ、銀座の人の流れが変わった。ターゲットがビジネスマンから女性になるのも自然」と、同社は話す。
出版業界に詳しい専門紙「文化通信」の星野渉さんは「ベストセラーになった自己啓発本やケータイ小説の読者はほとんどが女性だから」と、ニーズの高さを指摘している。

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