2008年05月30日
明智VS二十面相の現場 旧江戸川乱歩邸をのぞく
おすすめ度:★★★★★
江戸川乱歩旧邸の応接間
ミステリーの巨匠、江戸川乱歩の旧邸が公開される日に合わせ、行ってみた。場所は東京都豊島区西池袋。乱歩は1934(昭和9)年、この地に落ち着くまで46回もの引っ越しをしたという。65年に最期を迎えたのもここだ。
肖像画が飾られた応接間。光をさえぎる厚手のカーテンや大きな置き時計が、名探偵明智小五郎と怪人二十面相が知的バトルを繰り広げた時代へと気分を誘う。図書館で読んで以来、「乱歩の世界に夢中」と話す中学生は、何者かが潜んでいそうな空間に目を凝らした。
「幻影城」と呼ばれた土蔵も圧巻。乱歩がきちょうめんに整理した蔵書で埋まり、とてつもない空想力の原点を目の当たりにできる。現在、旧邸は立教大が所有し、大衆文化研究センターとして運営。公開は毎週金曜のみ。
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2008年05月28日
オー、楽しみがいっぱい 観覧車で眺める東京ドーム
おすすめ度:★★★★★
観覧車頂上付近からの眺め
「闘魂こめて」♪。JR水道橋駅の発車メロディーは巨人の球団歌。本拠地・東京ドームの最寄りという縁で、流れているそうだ。「君の名は」などで知られる作曲家古関裕而の作品だが、阪神ファン愛唱「六甲おろし」も古関作。知らなきゃよかった事実かもしれない。
ドーム周辺には、水道橋、後楽園、春日と地下鉄の駅も路線違いで三つあり、交通の便は素晴らしい。野球観戦やコンサートだけで一日何万もの人が乗降するのだから当然か。ほかにも遊園地や温泉施設があって、楽しみがいっぱい詰まった一帯だ。

直径六十メートルの大観覧車に乗ってみた。名称が「ビッグ・オー」。「巨人」で「王」。ストレート勝負に素直に納得。予想以上に眺望は開け、浮遊感がある。中心部を空洞にした珍しい構造で、ジェットコースターが観覧車の輪を猛スピードで駆け抜ける。
ごう音と叫び声。ドームの屋根に見えるのは、実はガメラで、林立する新宿の高層ビル群目がけて飛び立っていく―。一周十五分の空中散歩に妄想が膨らんだが、異次元へ連れて行ってくれるのが遊園地だから、と勝手に納得。

ドームの隣「小石川後楽園」では、対照的に静かな時間が流れる。水戸藩の広大な敷地に、黄門様こと水戸光圀が中国の風物を取り入れて完成させた大庭園。「先憂後楽」という中国の言葉から名が付いたという。それは「九回裏、逆転サヨナラホームラン」のことかと、また妄想が…。
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2008年05月26日
本音トークライブが熱い 新宿の専門ハウス
おすすめ度:★★★★★
マニアックなプログラムと本音のしゃべりが人気
文化、思想からオタクやエロ系まで、マニアックなプログラムと本音のしゃべりが人気の「ロフトプラスワン」。東京・新宿にある、全国でも類のないトーク専門のライブハウスだ。開店から十三年。熱のこもったトークが連日、夜の歌舞伎町で繰り広げられている。
「僕は予定調和が嫌い。店が続いた理由の一つには、何が起きるか分からない面白さがあるからだと思う」
オーナーの平野悠さんは討論好きの全共闘世代。学者、右翼、左翼、AV男優、ヤクザ、芸人と出演者も個性的だ。常連に、民族派の鈴木邦男さん、小説「東京タワー」のリリー・フランキーさんらがいる。立ち見を含め、約二百人が入場可能。
テーマは「ロケット」「動物虐待」というまじめな話題から「トンデモ本大賞」といったものもある。過激な発言や行為は当たり前。論争が白熱し、殴り合いに発展することもある。四月中旬には、右翼団体の幹部らを集め映画「靖国 YASUKUNI」の試写会を開催、話題になった。
「プラスワン」ができたきっかけは、平野さんがふらりと入った居酒屋。面識のない男女が話す「盆栽」の話が面白く、トークは深夜まで。「街の片隅にはいろんな人がいる。こだわりを持つ人の話が聞ける空間をつくっちゃえ、と思った」と平野さん。プラスワンが飲み食いできる「トークライブ居酒屋」なのは、この体験が原点になっている。
プラスワンの登場を最も歓迎したのは、少数派に属し、表現する場がなかった人々。客足も当初は順調ではなかったが、今では一目置かれる存在になっている。
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2008年05月25日
下町と未来都市の異種交配 都営バスで佃、月島へ
おすすめ度:★★★★★
佃小橋越しに見える高層ビル
昔ながらの商店街が広がり、脇の路地では長屋が身を寄せ合う。一方、近くには空を覆うような高層マンション群。隅田川の河口に広がる佃、月島は下町情緒と未来都市のような風景が“異種交配”していた。
首都の表玄関、東京駅で都営バスに乗る。隅田川に架かる中央大橋を渡り、佃の「リバーシティ21」で下車。この一帯は江戸時代、石川島と呼ばれた人足寄せ場。池波正太郎さんの時代小説「鬼平犯科帳」で有名な長谷川平蔵の建議で創設され、市中の無宿人を集めて労役に就かせた場所だ。

そこから月島の西仲通り商店街、通称「もんじゃストリート」まで歩くと景色は一変。軒の低いアーケード街に、名物のもんじゃ焼きの店が派手な色づかいでひしめく。雑貨屋などは昔ながらの店構えで時間の流れに反骨を貫き、路地の長屋は玄関先にびっしりと鉢植えを並べ通行人を出迎える。
NHK連続テレビ小説「瞳」の舞台ということもあって、観光客や修学旅行生が多い。路地裏には空席を待つ長い列。いためた食材やソースのにおいが漂い、満員の店内から、にぎやかな声。かつて駄菓子屋で子どもたちが楽しんだ風景も目に浮かんだ。

帰り道、佃の住吉神社に寄る。徳川家康に大阪から連れてこられた漁師が住み着いた際、故郷にある神社の分霊を祭ったという。境内で地元の男性に聞くと、八月に三年に一度の例大祭。おさい銭を投げ入れたら「いいことあるよ!」と横から声がかかる。これも下町人情かと、うれしくなった。
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2008年05月23日
「夢の下町」巡る新バス 名所押さえ、4カ国語対応
おすすめ度:★★★★★
両国界隈を走る「夢の下町バス」
お相撲さんが乗ると…
「東京→夢の下町」という路線名を持つ、東京都交通局のバスが4月下旬に登場した。東京駅丸の内北口と、国技館のある両国駅を起終点に、下町の観光スポットを周回するルート。既存の車両を改造、窓のデザインを変えるなどで旅気分を醸し出す。
毎日午前9時台から午後6時台までの間、0分と30分に起点2カ所から発車。東京駅から日本橋、秋葉原、上野、かっぱ橋道具街、浅草雷門の停留所を経て両国駅に至るか、その逆ルートを走る。定員は50人。座席の多くが窓と向き合うように配置されているため、流れる景色が楽しめる。
また車内アナウンスは日本語のほか、英語、中国語、ハングルで流れ、浅草寺や電気街といった見どころや、グルメ案内を動画で見せるモニターも4カ国語に対応。通常の路線バスと異なるシルバーの車体は、遠方でも見つけやすい。
運賃は大人200円、子ども100円で、一日乗車券も利用できる。安さに加え、乗降自由という便利さ。一気に、人気者になりそうなニューフェースだ。
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2008年05月19日
音楽おもちゃで青春時代を
おすすめ度:★★★★★
あなた好みのバンドに
音楽を「触って」「眺めて」楽しめるように工夫したおもちゃが、今夏に登場する。メーカーが狙う購入層は、ビートルズなど青春時代に親しんだ曲にもう一度接したいという年代。IC技術と、アンティークな味わいを融合させて売り込みを図っている。
東京開催の新製品展示会「TOYフォーラム2008」で入場者の注目を集めた、セガトイズの「ステージ・オブ・ザ・バンド」。ミニチュアのステージの上に、エレキギターやドラムス、ピアノなどの模型を置くと、それぞれの音色で曲の演奏が始まる仕組み。ステージセットによる光の演出もある。
ギターだけ残して取り払うとソロ演奏になったり、三味線や和太鼓でアレンジを変えたりと、同じ曲でも違った楽しみ方が可能。あらかじめ入力してあるのは懐かしのヒット曲やジャズだが、SDカードで好みの曲を入力できるという。
ロック編成、ジャズ編成があり、ともに4種の楽器セットで予定価格は1万8900円。発売は7月ごろになる。
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2008年05月16日
寅さんが生き続ける柴又 矢切の渡しに揺れるおもい
おすすめ度:★★★★★
柴又の帝釈天参道
葛飾柴又と聞いて、山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズを思い出さない人はいないだろう。主人公フーテンの寅さんこと、車寅次郎の「私、生まれも育ちも…」と続くせりふは、あまりにも有名だ。
作品の人情豊かで温かな風情は、柴又そのまま。帝釈天へ向かい、石畳の参道をぶらぶら歩けば、土産物屋、てんぷら屋、小物屋…。甘味処で団子をつまむと、店のおばさんが「お茶どうぞ」。ほっと心が緩む。
お参り後、少し歩いて葛飾柴又寅さん記念館へ。シリーズの魅力を凝縮した同館は一九九七年に開館し、年間約二十万人が訪れる。全四十八作で使った寅さんの実家「くるまや」のセットもあり、セットのいすに腰掛ければ気分は常連客だ。
いくつものモニターで名場面を視聴できるため、館内のあちこちから寅さんの威勢のいい声が聞こえる。ちょっとおせっかいだが、こんなお兄ちゃんがいたら楽しいだろう。今年は寅さん、俳優渥美清さんの十三回忌で、同館ではさまざまな催しが計画中という。

記念館の裏には江戸川。土手に上ると、江戸川を渡る矢切の渡しが見える。対岸の千葉・松戸側に立っている白い旗は、運航中の目印だ。
船べりに腰掛けると、目線はぐっと川面近くに下がる。滑るように船着き場を離れると、手こぎのリズムに合わせて、船もゆらゆら。普段は耳に入らないような水音や鳥の声が聞こえてくる。そういえば寅さんは、この船で故郷に帰ってきていた。揺れる船から故郷を見つめ、思い出すのは誰だったのだろう。
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2008年05月14日
カエル年に両生類保護訴え
おすすめ度:★★★★★
上野動物園でカエルのぬり絵
今年は子(ね)年。でもカエル年でもあるんです―。財団法人東京動物園協会の四園(上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園、葛西臨海水族園)は年頭に、「国際カエル年(ねん)」の活動に参加することを宣言。カエルなど両生類の保護を来園者に呼び掛けている。
「国際カエル年」(二〇〇八年)は、国際自然保護連合と世界動物園水族館協会が提唱している世界的キャンペーン。両生類は現在、五千―六千種が生息するとされているが、その約三割の種が絶滅の危機にひんしているという。
原因は特定されていないが、両生類がすむ水辺の環境破壊や、オゾンホールの拡大による紫外線量の増加、致死率の高いカエルツボカビ症の感染が考えられている。両生類の危機的状況を伝え、環境保全を訴えるのが活動の目的だ。
四園は一年間、両生類にちなんだイベントを展開。それぞれ特別展示やクイズ、塗り絵などの工作、カエルを探すフィールドワークなどを通じて、飼育係と子どもたちが、両生類や環境について話をする機会を増やし、理解を広める。
また四園連携で、来園者から都内でのカエルの目撃情報を募り「東京でカエルを見かけたヨ!」マップを作成。それぞれに集まった情報を一つの地図にまとめ、ホームページ上で公開する予定という。
ところで、来園者からは「カエルは保護する価値があるの?」という質問が寄せられることも。上野動物園の教育普及係は「人間の役に立つからカエルを守るというのではなく、命はすべて存在するだけで尊重されるべきものだということを伝えたい」と話している。
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2008年05月12日
ライオン対面に大はしゃぎ 50周年の多摩動物公園
おすすめ度:★★★★★
多摩動物公園のライオンバス
高層ビル群に埋もれるような新宿駅から京王線は西へ。高幡不動駅で、コアラやカンガルーが車両に描かれた「動物園線」に乗り換えた。
五十周年を迎える多摩動物公園(日野市)はコアラ館や昆虫生態園があり、希少動物種の保存にも取り組む。一九六四年には世界で初めて、放し飼いのアフリカライオンをバスで見て回るサファリ式展示を始めた。

「ゴオオォー」と車内放送がうなり出す。鉄格子の門が開いて「ライオンバス」がじわりと前へ。草原の緑がまぶしい。のどかな気持ちもつかの間、二十三頭のライオンに囲まれているのに気付いた。
丸太のステージで雌ライオンが、鼻をくんくんさせて“客引き”。バスが来ると立ち上がって、窓枠に付いた馬肉をひとのみした。「触りたーい」「こっち見て!」と、子どもたちはガラスを力いっぱいたたきだす。
猛獣らしい眼球がぐるりと動く。目が合った。「何か用?」とでも言いたげ。実は、ライオンの日常にアミューズメントをもたらしているのはヒト科の方だったりして…。ガラス張りの鉄の箱に入って来た人間は、餌を食べても腹ばいで寝ても、カメラやビデオ片手にはしゃぐのだから。
「見る」「見られる」楽しさを同時に味わえる乗り物はそうはないだろう。役者と観客が逆転する舞台装置のようで魅せられた。
バス運行が終わったライオン園から「ウォーン」という雄たけびが。「あーあ」「ヒトいなくなっちゃった」と言い合っているように聞こえてきた。
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2008年05月07日
駄菓子は夜のお供? 大人買いが人気
おすすめ度:★★★★★
下北沢の駄菓子屋「悪童処」
深夜営業や居酒屋など、東京の「夜の時間」に駄菓子が人気を呼んでいる。主役は、子どものころに親しんだ大人たち。郷愁に浸り胃袋も満たすという、ひとときの至福に引き寄せられているようだ。
下北沢で約五十年続く駄菓子屋「悪童処」は、深夜営業で少子化時代の経営に活路を見いだした。営業は約十五年前から、午後八時ごろから午前三時ごろまで。小さい店舗はふらりと立ち寄る会社員らで深夜までにぎわう。中には、三万円分の菓子を買う高級クラブの女性経営者も。客に袋詰めにして手渡すそうだ。
客単価は平均百八十円だが、客層が子どもから大人に変わり、同店の売り上げは三―四倍に増えたという。「近所の小学生はめっきり減った。子どもがいないなら、大人相手に夜、店を開けばいいんですよ」と店主の東久条阿洞さん。
一方、五百円のお通しで駄菓子食べ放題を売りにするのは、居酒屋「えびす駄菓子バー」(渋谷区)。昭和三十―四十年代のレトロな雰囲気の店内で、約百五十種類の駄菓子が食べられる。「うまい棒」や「紋次郎いか」がつまみに大好評だ。
「懐かしい」と昔話に花を咲かせるサラリーマンに、同店長は「子ども時代のわずかな小遣いでは買えなかったものも多いはず。大人になった今、おなかいっぱい食べてほしい」と話す。
下町の日暮里で五十年近く駄菓子問屋を営む「大屋商店」もここ数年、カラオケ店と居酒屋の買い付けが多く、夜の駄菓子ニーズを感じるという。「四十代以上は町中の駄菓子屋を知る最後の世代。お金に余裕ができた彼らが飛び付いているんでしょうね」
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2008年05月02日
人気キャラ東京駅に大集合
おすすめ度:★★★★★
乗車前に土産をゲット
東京駅八重洲口に、人気キャラクター商品を取りそろえた専門店街「東京キャラクターストリート」が開業、話題を集めている。
出店したのは14店舗。「スヌーピー」「ウルトラマン」「ラスカル」「トトロ」などの雑貨を扱う店のほか、ミニカーの「トミカ」やブロックの「レゴ」といったおもちゃの店も登場した。
NHKと在京民放5局のアニメや人気番組のキャラクターショップも勢ぞろい。都内に点在する各局のグッズが1カ所で買えると、観光客や修学旅行生に好評だという。
「ご当地キティちゃん」グッズを集めた店では、120種類以上の根付けが並ぶ。コレクターや外国人観光客には、歌舞伎姫といった東京限定商品が受けているという。
通りは全長約80メートル。中央にはイベントスペースがあり、各店の人気キャラクターの着ぐるみとの握手会なども開催している。
運営する東京ステーション開発の担当者は「世代を超えて人気キャラクターが集まりました。新幹線に乗る間際でも、東京土産が手に入ります」と話している。
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