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てくてくjapan

2008年02月28日

「名場面」が何げなく 白金台

おすすめ度:★★★★★

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1年中フォトジェニック

 白金台といえば「プラチナ通り」。イチョウの葉が、はらりはらりと舞い降りてくる。赤れんがの道に黄色の葉のコントラスト。高級ブティック、洋菓子店がきらめく。

 ▽シロガネーゼ
 この辺りに優雅に暮らす「シロガネーゼ」ではなくても、気取って歩きたくなる。目の前に男性が「止まってください!」と立ちふさがった。「ロケ中なもんで」と頭をペコリ。

 通りの反対側には人だかり。車道を警備員に誘導される。数人のスタッフと距離を置き、ポーズを取る男性。前を行く女性が「ふ、福山だよ~」と、とろけるような声を放つ。目に飛び込んできたのは福山雅治さんの姿。いい男に魅せられた。

 そう、ここは東京の代表的なドラマロケ地。街そのものがオープンセットだ。カフェで食事する男女、打ち合わせ中のビジネスマン―。誰もが見られることを意識しているかのよう。街が人々を作っている。

 自然が生んだ舞台もある。自然教育園だ。東京ドーム約五個分のうっそうとした森。真っ赤なイロハモミジのゲートが迎えてくれた。

 ▽東京にもあったんだ
 むせるような草木のにおい、踏みしめればサクサク鳴る落ち葉のじゅうたん―。冬をかみしめてしまう。老夫婦が肩を寄せ合うように、語らいながら散歩している。見る者にはこれも映画のワンシーン。

 広大な緑地の一辺をなぞるように首都高速。トラックのごう音が絶え間ない。それもお構いなしにカラスと小鳥は大合唱。こんな森が東京にもあったんだ。

 「うれしいな 君に見せたいな」…福山さんの歌に乗せて、誰かに伝えてみたくなった。


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2008年02月25日

庭園巡りに共通パスポート 

おすすめ度:★★★★

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ビルも借景に
浜離宮

  浜離宮恩賜庭園をはじめとする東京の代表的な九つの都立庭園に1年間出入り自由という「共通年間パスポート」が、2月から登場した。

 管理する財団法人・東京都公園協会は、庭園巡りの好きなシニア層に受けそうと予想しているが、オフィスビルで働く人たちや観光客にもヒットしそうな“アイデア商品”だ。

 同日以降、各庭園の窓口で販売を開始。パスポートは定期券サイズの厚紙で、地図や庭園の電話番号、有効期限を記載、持ち歩きに配慮してある。価格は一般4000円、65歳以上2000円。

 利用対象は、徳川将軍家の庭園として発達した浜離宮のほか、水戸黄門ゆかりの小石川後楽園、柳沢吉保が造り上げた六義園(りくぎえん)、明治時代に洋風を取り入れた旧岩崎邸庭園など。

 それぞれ2005年から単独の年間パスポートが発売されていたが、常連の利用者から「もっと安上がりで、便利なものがほしい」という要望に応えた。これまで9庭園すべての単独パスポートを買った場合、一般で計8200円。「半額以下になり、かなりお得」と同協会はPRに努めている。

 9庭園は上記のほか旧芝離宮恩賜庭園、向島百花園、清澄庭園、旧古河庭園、殿ケ谷戸庭園。


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2008年02月21日

自分に戻れる街 新橋 

おすすめ度:★★★★★

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春よコイ

 テレビの街頭インタビューに、しばしば登場する駅前のSL広場。蒸気機関車の前で、ほろ酔いサラリーマンが自説を開陳する。酔っているからこそ本音も出る。新橋は、働く人たちが気取りも構えも捨てて「自分」に戻れる街なのだ。

 ▽実利優先

 江戸時代、現在の銀座八丁目あたりにあった新橋が名前の由来。東京オリンピック開催に伴う高速道路建設のため川は埋め立てられ、橋の親柱のみが残る。境界はないのに、北側の銀座はおしゃれで豪華、南側の新橋はざっくばらんで実利優先と、対照的な発展を遂げてきた。

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 江戸市中で最も見晴らしが利いたのが、新橋のにぎわいを西へ抜けた愛宕山。標高二六メートルだが、山頂の愛宕神社への「出世の石段」はあなどれない。家光将軍の前で、曲垣平九郎が八十六段を乗馬で上り下りして、ほうびをたまわったという故事が伝わる。


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 ▽息が切れます

 体感では傾斜角が五〇度ぐらいあるような。山頂にたどり着いて、振り返らない人はまずいない。「踏み外したら下まで止まらないよ」「馬で上れるか?」。荒い息に苦笑いが交じる。それでも人が取り付くのは「出世」の二文字の威光だろうか。

 境内の池には、立派なコイが遊泳していた。社務所で専用のえさを買い、呼び寄せる。百円の出費で思うがまま。ここには街のざわめきも車の音も届かない。日常からちょっと上に移動しただけで、随分とリフレッシュできるものだ。

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 ただし高層ビルに囲まれ、近くにある東京タワーもすき間を探さないと見つからない。変わるものと変わらないものを、ジオラマ(情景模型)のように味わって“下界”に戻った。









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2008年02月18日

駅前に広がる商店街文化 中野

おすすめ度:★★★★★

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素通りできない!

 住宅地として発展してきた東京都中野区は、全国有数の人口密度。都心に近く、交通網が充実していて住みやすいのは確かだ。さらに、多彩な商店街文化が老若男女を引きつける。

▽終日にぎやか
 中野駅前から北に伸びる「中野サンモール」は、この町を象徴する商店街。二百メートル余りのアーケードに面して飲食店、雑貨店など約百店が軒を連ね、買い物客らで終日にぎやか。照明だけでなく、店員たちの笑顔が雰囲気を明るくしている。

 この通りを中心にして、元気な商店街が縦横に走るのが中野駅前の特徴だ。一番街、昭和新道、狸小路…。店先に赤ちょうちんを掲げる居酒屋、食欲を刺激する香りで誘う焼き肉店、ラーメン店などが肩を寄せ合い、威勢のいい呼び込みの声を発する。素通りですますのは簡単ではない。

 サンモールの北端とつながる商業施設「ブロードウェイ」は、サブカルチャーの商店街。コスプレ、フィギュア、漫画などの専門店が個性を競い、若者で盛況。おもちゃ店をのぞいたら、懐かしい怪獣のミニチュアが数百円で売られていた。衝動買いを抑えるのはなかなか難しい。

 ▽眼の薬師
 さらに北側には昔ながらの商店街が続く。行き着く先の新井薬師は「眼の薬師」とも呼ばれ、境内で取水できる霊水は健康にいいと評判。地元の参拝者と一緒にのどを潤せば楽しさもひとしお。

 ここから徒歩十分ほどの哲学堂公園は東洋大の創立者、井上円了が一九〇四年、哲学教育の場として創設した。園内の建物や庭、階段など造形物には四聖堂、唯心庭、直覚径などの難しい名前が付けられていて、いわば哲学知識の商店街。理解をしながら巡るのはそれこそ至難の業だ。


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2008年02月15日

変身願望?付けひげが人気

おすすめ度:★★★★

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違和感なし

  ひと味違う自分をひげで演出―。男性用の付けひげが東京で、好調な売れ行きを見せている。
 毛髪商品を開発する「プロピア」(新宿区)の製品で、もともとは俳優が使うもの。「くちヒゲ」「くち下ヒゲ」「あごヒゲ」の3タイプで、色も黒、茶、白髪交じりの3色がある。

 シール部分には傷口を守る医療用品の技術を応用し、付けても違和感がないのが特徴という。汗を吸い上げて放出、付けた人のヒゲの伸びにもよるが、2―7日間は変身願望を満たせるそうだ。

 都内の男性向け化粧雑貨店「QUOMIST(クオミスト)」では、計17種類が店頭に並ぶ。ビジネス街の新丸ビル店で、多い月は約300個売り上げる。一番人気はあごヒゲ(2625円)。日本人の顔に最もなじむらしい。

 購入する男性は20―50代と幅広く、女性客も3割を超える。「夫のイメージチェンジにと買う人もいるようです。コミュニケーションの道具になっているのでは」と担当者は話している。


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2008年02月12日

走る姿が絵になる町 府中

おすすめ度:★★★★★

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夢の記憶が宿る

 東京郊外の府中市は、大化の改新後に国府が置かれ、武蔵国の拠点として栄えてきた。東京競馬場が象徴するように、走る姿が絵になる町だ。

 ▽ケヤキ並木
 JR府中本町駅の周辺には、古い歴史の神社仏閣が並ぶ。大国魂神社は、八基のみこしが登場する五月の例大祭が有名。境内から延びるケヤキ並木は十一世紀、源頼義・義家父子の寄進に始まるとされ、木漏れ日の中を自転車で快走するのは気持ちよさそう。

 高安寺は、武蔵坊弁慶が使ったという古井戸跡「弁慶硯(すずり)の井」が自慢。安養寺は、タヌキが高僧に仏の教えの書を渡したとの伝説が残る。本堂の裏あたりからタヌキがのんきに走り出てきそうな雰囲気だ。

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 この寺の隣の東京競馬場も聖地の一つ。観戦用のスタンドは大聖堂のように壮麗で、緑の芝生が鮮やか。ビロードのように光る栗毛のサラブレッドが疾駆する光景は、見る者をうっとりさせる。

 JRA競馬博物館は、競馬の歴史を紹介。騎乗体験装置なども楽しいが、特に興味深いのは、過去のレースを視聴できるビデオコーナー。往年の名馬ハイセイコー、シンボリルドルフらの雄姿を目にし、思わず「がんばれ」。ここは人々の夢の記憶が宿る場所、フィールド・オブ・ドリーム。

 ▽中央フリーウェイ♪
 目の前の中央自動車道を、白、青、黄の車が走り過ぎていく。近くにビール工場を見つけた。松任谷由実さんの名曲「中央フリーウェイ」の風景そのままだ。

 鼻歌交じりで気づいたのは、その歌心。たそがれどき、馬券を外して帰る二人連れの心境も代弁してくれているようだ。
 「町の灯がやがてまたたきだす 二人して流星になったみたい」


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2008年02月08日

煙突にイルミネーション 

おすすめ度:★★★★★

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銭湯は町の灯台?

 閑静な住宅街にそびえる煙突が、青や白などの電飾できらきらと輝くころ、下の建物はタオルやせっけんを抱えた人々で盛況。東京・高円寺の銭湯「なみのゆ」の冬恒例イルミネーションイベントが、2月末まで続けられている。

 高さ23メートルの煙突にロープを掛け、しつらえられた5色の発光ダイオード(LED)、電球は計5000個以上。点灯は夕方5時ごろから営業終了の午前1時半ごろまでで、低層の家並みの中に突き出た光の塔は、数キロ先からも見える。

 製作は2代目店主の大小島博さん。04年冬から始めた。「町が明るい雰囲気になる」と地元の評判も上々で、遠方からも見物人を集めてきた。

 さらに、付近に住む若いデザイナーらが参加して銭湯のPRビデオなどを制作。オリジナルの曲やキャラクターを発表するなど、アート作品の創作、発表の場としても盛り上がりを見せている。

 「いつも何か楽しいことが起こっている場所として、多くの人たちに銭湯の魅力を再認識してもらえれば」と大小島さんは期待を込めた。


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2008年02月04日

浅草に池波正太郎生誕の碑

おすすめ度:★★★★

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飾らないのが粋

 時代小説「鬼平犯科帳」「真田太平記」などが読み継がれる作家池波正太郎さん(1923―90年)の生家があった浅草に、東京都台東区によって「生誕の地」碑が建てられた。

 浅草かいわいを終生愛した池波さんを顕彰するものとしては、2001年に区立中央図書館内にオープンした「記念文庫」に次いで二つ目。地元や、文学散歩に訪れるファンの「どこなのか正確に分からないのは寂しい」という要望に応えた。

 碑は生家のあった地点のすぐ北側、江戸の名所として知られた待乳山聖天脇の公園内にある。ポートレートに「大川(隅田川)の水と待乳山聖天宮は私の心のふるさとのようなものだ」というエッセーの一節を引用した短文を添えた。背後の境内が借景のようでもあり、池波さんらしい粋なたたずまいだ。

 碑と記念文庫とは、浅草寺をはさんで1キロほどの距離で散策にぴったり。台東区はさらに、池波さんの小説やエッセーゆかりのポイントを示した区内イラストマップを2008年中に発売する計画で、息の長い文化資源と位置付けている。


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2008年02月01日

有楽町で買いましょう 

おすすめ度:★★★★★

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有楽町駅前もすっきり

 東京・銀座の玄関でもある有楽町駅前におしゃれな店が入った商業施設が相次いで誕生。ショッピングという“楽しみが有る町”として再びにぎわいを見せている。

▽いとしのイトシア
 有楽町の地名は江戸初期、茶人としても活躍した織田有楽斎が住んでいたことに由来する。南町奉行所があったのもここ。その遺構上に昨年十月登場したのが商業施設「有楽町イトシア」。

 人気の服飾店などが軒を連ねる各フロアは、目を輝かせた若い女性たちでいっぱいだ。評判のドーナツ店前には「一時間待ち」の列が。人込みに疲労感が募るが、「これ、かわいいねえ」「ほしいなあ」と品定めする女の子たちのはしゃぎ声に、心も浮き立つというもの。施設内のベンチで、高揚した消費意欲を鎮めるように一息ついている女性客たちがほほ笑ましい。

 ▽楽しみ凝縮
 ここから徒歩一分ほどのマロニエゲートは、昨年九月にオープンした。デザートだけのコース料理を供するレストランなど話題店が集まるが、中でも東急ハンズは日用品や家具、パーティー用品がそろい、商品を見るだけのウインドーショッピングにももってこいの場所だ。色鮮やかなコーヒーカップに目を奪われ、香草入りせっけんのかぐわしさに鼻も楽しい。買い物の魅力をあらためて実感。

 近くの阪急、西武の二つのデパートにも足を延ばしたところで靴がくたくたになり、改札口近くの靴磨き店を訪ねた。「ここで何十年」という、有楽町駅前のことならなんでも知っていそうな女性店主の見事な腕前で靴はぴかぴかに。「行ってらっしゃい」とのあいさつに、なえていた買い物心が元気になった。


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