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読者からのコメント

てくてくjapan

新東京絵図

2007年11月22日

千住 荒川が包む江戸の北玄関  

おすすめ度:★★★★

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千住大橋
手前・足立区、向こう・荒川区


 江戸の街の北東、千住は日光街道の宿場として栄えた。松尾芭蕉「奥の細道」矢立初めの地でもある。隅田川にかかる千住大橋は、徳川家康が一五九四年に架けたのが最初。小塚原刑場があった南千住から橋を渡ると「さらば江戸」、逆に北千住から渡ると「これより江戸」と感慨が沸いたことだろう。

 ▽旅情誘う旧街道
 橋は昭和初めにアーチ型鉄橋となり、現在は周囲に高層マンションが、かつての工場地帯のシンボル「お化け煙突」に代わって林立している。旧街道筋は健在で、今も屋号を墨書した木札を掲げる商店が連なる。中でも江戸後期の蔵をギャラリーとして再利用したのが「千住宿歴史プチテラス」。

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 この日は、三十代の夫婦が写真と工芸品を展示していた。写真は約九十カ国を旅して、十年間にわたって撮ったという。さまざまな国の人の表情が、時を刻んだ蔵の中で輝いて見える。二人も晴れがましそうだ。

 明治の文豪・森鷗外は、父が開業した橘井堂(きっせいどう)医院が北千住にあったことから、約四年を過ごし「大千住」という形容を使った。人や物、情報が行き交い、活気のあった一帯だったことをしのばせる。

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 ▽本番に緊張
 荒川は、街をゆったりと包むように流れてゆく。広い空と河川敷。ダイナミックだが寂寥感も漂う。永井荷風や小津安二郎らがこの情景を愛したといわれるが、最近ではテレビドラマ「3年B組金八先生」ロケ地として欠かせない。

 新シリーズの撮影も進行中。「ハーイ、本番」の合図で、土手をにぎやかに歩く制服姿の一団に出くわした。こちらは緊張して、忍び足になってしまったのだが。



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  「暮れなずむ街の~♪~」。荒川土手を歩くと、つい口ずさむのはやっぱり、この歌。子役たちは長い撮影にも元気を失わない。常連さんなのだろうか、遠巻きにして見物する人がそこかしこにいる。 100_2419.jpg 思い切り空が開け、とうとうと川が流れて気分がいい。小津安二郎の「東京物語」に土手に沿った駅が出てきたが、ここだったのだ。ついでに「金八先生」でおなじみの、線路をくぐるトンネルに足を伸ばす。1・7㍍までしかダメということだが、実際はもう少し高くても大丈夫そう。でも阿部寛はぶつかるな。何度も目撃した。そりゃ「トリック」だって。バンナソカナ。