「悲しい酒」を 古賀政男音楽博物館
おすすめ度:★★★★★
ひ~とり~酒場で~♪
渋谷区の代々木上原駅近くには昔、昭和を代表する作曲家古賀政男の邸宅があった。主が亡くなった後で建物は取り壊されたが、その遺志を継いで1997年、跡地に大衆音楽の魅力を伝える施設が開館した。
1階には音楽ホールを併設。2階に進むと著名な作曲家や作詞家、歌手の顔をかたどったレリーフが壁にずらり。古賀政男音楽文化振興財団は、日本の大衆音楽に貢献した偉人を毎年10人前後、殿堂入りさせてレリーフにし、自筆の楽譜やレコードなどとともにここで顕彰している。
「影を慕いて」「誰か故郷を想わざる」といった名曲を次々と生み出した大作曲家の人生を垣間見ることができるのが3階。仕事場や居間を再現し、生前のビデオ映像を流して、誠実な人となりを紹介している。「人生の並木路」などおなじみの名歌をレコード音源で聴かせる装置も楽しく、時代を経てもなお色あせない、古賀メロディーの魅力を再発見できる。
「音楽は人々の暮らしの中にあってこそ、というのが古賀政男の思いでした」と学芸員は言う。地下1階にはカラオケルームもある。「『悲しい酒』を歌いたくなった」という入場者も少なくないらしい。








