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スポーツリレーコラム

2017年03月22日

「リレーコラム」うならされた底力 カーリングの小笠原歩  

決勝第8エンド 初優勝を決めるショットを放つチーム阿部の小笠原=アドヴィックス常呂カーリングホール 日本カーリング界をけん引してきた力に、あらためてうならされた。

 3月5日まで北海道北見市で行われた日本混合ダブルス選手権は、2002年ソルトレークシティー、06年トリノ、前回14年ソチと3度の冬季五輪に出場した小笠原歩のいるチーム阿部が初出場優勝を飾った。

 高精度のショットを連発した小笠原は「自分たちの技術を信じていけばいいと思っていた」と貫禄たっぷりに語った。

 

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 伊藤 貴生(いとう・たかお)1977年生まれ。鳥取県出身。他社での記者経験を経て2005年に共同通信入社。3年間、札幌支社でプロ野球日本ハム担当。本社運動部、名古屋支社運動部と移り、15年5月から本社運動部でアマ野球、ボクシングなどをカバーしている。


2016年12月14日

「リレーコラム」増える世界戦、ボクシング界に活気 新団体の承認でさらなる競争力と人気を  

マニー・パッキャオ(左)と記者会見でポーズをとる井上尚弥=11月25日、東京都渋谷区 ことしの年末もボクシング界は多くの世界タイトルマッチが組まれ、活気づいている。30日は、注目を集める世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王者の井上尚弥(大橋)の防衛戦。大みそかは、前世界ボクシング協会(WBA)スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(ワタナベ)が王座返り咲きを狙う一戦を筆頭に、東京、岐阜、京都の会場で試合が組まれている。

 世界戦が増えることは日本ボクシング界の隆盛につながるのは間違いない。多くの選手に世界挑戦の好機が到来することは歓迎したい。だが、現状では日本ボクシング界で選手がステップアップを狙う図式が複雑になり、混乱している面がある。日本、東洋太平洋(OPBF)で王座を獲得して、世界へ進出するのが「王道」だったが、ことしからWBO傘下の「WBOアジア・パシフィック」が加わった。日本で長年認められてきたOPBFと同じ地域タイトルだが、よほどのファンでないとなじみはないだろう。

 このタイトルを国内の統括団体である日本ボクシングコミッション(JBC)は正式には認めていない。ジムの会長ら興行を取り仕切る側の強い要請を受け「WBOアジア・パシフィック」の名称を付けて国内で試合を行うことは9月から認めたものの、タイトルが増えることで世界に通じるステップだった日本タイトル、OPBF王座の権威が低下するという懸念を抱いている。新団体を支持しているのは、興行主や選手を育成する各ジムの会長らで組織する日本プロボクシング協会。試合のレベルに問題がないと主張し、JBCによる承認を強く求めている。タイトルが懸かった試合となれば、注目を集めやすく集客面への期待もあるだろう。

 

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 伊藤 貴生(いとう・たかお)1977年生まれ。鳥取県出身。他社での記者経験を経て2005年に共同通信入社。3年間、札幌支社でプロ野球日本ハム担当。本社運動部、名古屋支社運動部と移り、15年5月から本社運動部でアマ野球、ボクシングなどをカバーしている。


2015年09月30日

選手を率いるチームの柱 クラブ野球・茨城GG、片岡安祐美監督  

社会人野球のクラブチーム、茨城ゴールデンゴールズを率いる片岡安祐美監督。タレントとしても多彩な活動をする女性だが、野球に対する旺盛な情熱と知識でチームの柱となっている(2015年6月9日、共同) 自分の浅はかさを恥じた。社会人野球のクラブチーム、茨城ゴールデンゴールズ(GG)の片岡安祐美選手兼任監督を初めて取材する機会に恵まれた。報道などを通じ、日本代表選手に選出される活動など競技にかける情熱には触れてはいた。それでも28歳の女性監督の持つ愛らしいルックスや快活な言動は、注目を浴びることが少ないクラブチームの顔となりやすく、アイドル的な色合いが濃いのでは、という思いも頭の片隅に抱いていた。実際に接し、そんな考えは霧散。片岡監督はまぎれもなく選手を率いるチームの柱だった。

 コメディアンの萩本欽一さんが率いて脚光を浴びた茨城GGに所属し、2011年から指揮も執る。昨年の全日本クラブ選手権を制し、大会初の女性優勝監督となった。前回王者として臨んだことしの同選手権(9月4~7日・西武プリンスドーム)。準々決勝の鹿児島ドリームウェーブ戦は五回までともに無得点で、六回表に先制を許した。焦りや動揺も出そうな状況だが、片岡監督は「点が入ったことで試合は動く。こっちにも流れがくるよ」とげきを飛ばした。すると直後の攻撃で連続二塁打が出て追い付き、逆転勝ち。逃げ切りたいと守りに入る相手選手の心理や試合の機微をよみ、自軍の選手を落ち着かせて思い切りの良さを引き出す―。勝負師としての器量が垣間見えた。

 1回戦では立ち上がりに不安を抱えるという投手を先発起用して意欲を駆り立て、無失点で勝ち上がった。試合後の取材では投手起用や代打策の理由、試合の分岐点など「立て板に水」のごとく、通りのいい声で明瞭に説明する。監督としてモチベーターとしての面だけでなく、理論をベースにした戦略面も持つという印象を受けた。選手はそれぞれ仕事を抱えており、「練習時間は限られる。じゃあ一人一人の自覚をかき立てるしかない。打撃で気持ちよく打つだけでは駄目。とことん考えて頭のレベルを上げよう、と言ってきた」。四球や進塁打を生かした小技を徹底し、投手や相手守備に重圧をかけてミスを誘う戦いぶりは指導力の成果だろう。

 

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 伊藤貴生(いとう・たかお)1977年生まれ。鳥取県出身。他社での記者経験を経て2005年に共同通信へ入社。同年末から3年間、札幌支社でプロ野球日本ハム担当。本社運動部、名古屋運動部と移り、15年5月から本社運動部でアマ野球などをカバー。