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スポーツリレーコラム

2016年07月20日

シンデレラストーリーは一日にして成らず アーセナル移籍の浅野拓磨  

英プレミアリーグのアーセナルに移籍が決まり、記者会見でポーズをとる浅野拓磨=広島市(共同) 7月3日、日本代表FWで21歳の浅野拓磨がJ1広島からイングランド・プレミアリーグの強豪アーセナルに移籍することで両クラブが合意したと発表された。昨年の4月18日にプロ3年目でJ1初ゴールを挙げてから一気に頭角を現しての名門クラブ入りに、広島の森保監督は「本当にシンデレラストーリーだと思う。ただ、降って湧いたものではない」と語る。チャンスをつかみ取った背景には、本人の才能と努力もさることながら、成長するための下地を提供してきたチームの一貫した指導も大きく影響しているだろう。

 50メートルを5秒台で駆け抜けるスピードを武器に、三重の四日市中央工高2年時に全国高校選手権で得点王に輝いた浅野だが、2013年に入団した広島ではプロの壁に直面した。1、2年目はJ1通算12試合で無得点。得点時に両手の爪を立てる「ジャガーポーズ」で注目を集める現在の姿からは想像しにくい結果だ。

 ただ、実戦機会に恵まれなくても、切磋琢磨して力を伸ばす環境があった。広島では週に2、3日、週末の公式戦で出番の少なかった若手らが2部練習に取り組んでいる。午前中に主力組と混じって行う練習では当然、気が抜けない。午後の練習は個々の能力を高める狙いで、筋力トレーニングに始まり、1対1、2対2といった対人練習など、ハードなメニューが組まれている。10人前後の参加選手とほぼ同数のコーチ、スタッフ陣が見守り、緊張感がいつも漂っている。

 

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 大島 優迪(おおしま・まさみち)1990年生まれ、神奈川県出身。大学までサッカー部。2014年に共同通信に入社し、大阪社会部で行政を取材。15年6月に大阪運動部へ。サンフレッチェ広島や大相撲などを担当。


2015年07月08日

ハットトリックで大台突破 通算得点記録を伸ばす広島の佐藤寿人  

山形戦で前半、先制ゴールを決めた広島の佐藤(左)。J1通算150得点の達成となった(2015年6月20日、共同) 6月20日、サンフレッチェ広島とモンテディオ山形の一戦を取材するため、広島のエディオンスタジアムに向かった。この試合を前に、J1通算得点を149、J2と合わせたリーグ通算得点を199としていた広島のFW佐藤寿人が、「1点」決め区切りの大台に乗せるかどうかに注目していた。だが佐藤は、前半26分に先制点を奪うと、その後、9分間で2点追加。前半のうちに「ハットトリック」を決め、観衆の度肝を抜いた。

 これで佐藤のJ1通算得点は、中山雅史の最多157点に次ぐ歴代2位の152点となり、リーグ通算200ゴール到達は史上初めての快挙だ。どうしてこんなに点が取れるのか。この日たどり着いたのは、佐藤が日ごろピッチの内外で行っている地道な作業の「積み重ね」が背景にあるということだった。

 試合中、佐藤は(1)パスの出所が見える位置(2)山形のDFの視野から外れ、かつ、DFの動きが見えるような位置(DFとDFの間)―にいようと移動を続けていた。ボールが動くたびに動き直しが必要なので、根気はいるが、無駄のない身のこなしでうまく陣取っていた。山形のDFは、佐藤の動きを把握しづらく、やりにくかったはずだ。

 

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 大島 優迪(おおしま・まさみち)1990年生まれ、神奈川県出身。2014年共同通信入社。大阪社会部で行政を取材。15年6月に大阪運動部へ。サンフレッチェ広島や水泳などを担当。