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スポーツリレーコラム

2017年01月18日

「リレーコラム」高校ラグビーに横たわる「西高東低」の勢力分布 人気再燃に向け、マンネリズムの打破を期待  

 「花園」の愛称で親しまれる年末年始の風物詩、全国高校ラグビー大会は東福岡の2大会ぶり6度目の優勝で幕を閉じた。東海大仰星(大阪第1)との決勝戦は、まさに意地と意地のぶつかり合い。寒風をものともせず、ひたむきに楕円(だえん)球を追いかける高校ラガーマンたちの姿に、胸を熱くさせられる日々だった。

 2015年のワールドカップ・イングランド大会で日本代表が躍進し、19年には日本で初めてワールドカップが開かれる。ラグビー界にとってはまさに追い風が吹いているわけだが、決して手放しで喜べる状況ではない。ラグビーが注目されている今こそ、地域ごとに偏りのある普及度や長く続く部員減にメスを入れる時だ。

 96回目を迎えた今大会で、ベスト8に名を連ねたチームを列挙する。関東勢は桐蔭学園(神奈川)東京(東京第1)の2校で、近畿勢は東海大仰星と常翔学園(大阪第2)、御所実(奈良)、京都成章の4校。中国は石見智翠館(島根)、九州は東福岡の1校だ。初めて8強入りしたのは東京だけ。出場校を東西で分けると、東日本勢の単独優勝は第77回大会の国学院久我山(東京)を最後になく、「西高東低」の図式が続いている。

 

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 竹内 元(たけうち・はじめ)1987年生まれ、東京都出身。全国紙に勤務した後、2012年に共同通信入社。大阪運動部と広島支局でのプロ野球担当を経て、14年末から大阪運動部でラグビー、大相撲、ボクシングなどを中心に取材。


2015年02月25日

スター選手の存在が普及の起爆剤? 車いすバスケットボール  

大阪市で行われた車いすバスケットボール女子の国際親善大会で優勝を争う日本ー英国戦(2015年2月16日、共同) ひょんなことから取材を始めた。会社帰りに立ち寄った自宅近くのスーパーマーケットで、隅の方に貼られていたポスターに興味をひかれたのだ。大阪市内で車いすバスケットボール女子の国際親善大会(2月11日~14日)が開かれ、音楽ソフト大手のエイベックス・グループ・ホールディングスが特別協賛するという。「せっかくだから一度見てみよう」と思い、手帳にその予定を書き留めた。

 ひとたびアリーナに足を踏み入れると、車いす同士がぶつかり合う迫力に圧倒された。一対一で対峙した選手が、互いの進路を予測して巧みに車体を操る。ディフェンスに成功すると「ガッシャーン」と激しい衝突音が響き渡る、まさに車いすを使った格闘技といったところだ。

 エイベックス社の三浦卓広総務人事本部長は「(エイベックス所属で日本代表の)上村知佳から事情を聞いていた。強豪が集まる大会を残さないといけないと思った」と協賛の意図を説明する。2003年に始まり、07年からは女子に模様替えされたこの大会は、3~4カ国の対抗戦で行われてきた。しかし、大阪市の予算削減のあおりを受け、昨年はオーストラリアとの国際交流試合に縮小されていたのだ。

 

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 竹内元(たけうち・はじめ)1987年生まれ、東京都出身。全国紙に勤務した後、2012年に共同通信入社。大阪運動部と広島支局でのプロ野球担当を経て、14年末から大阪運動部で大相撲、ボクシング、アマチュアスポーツなどを中心に取材。


スター選手の存在が普及の起爆剤? 車いすバスケットボール  

大阪市で行われた車いすバスケットボール女子の国際親善大会で優勝を争う日本ー英国戦(2015年2月16日、共同) ひょんなことから取材を始めた。会社帰りに立ち寄った自宅近くのスーパーマーケットで、隅の方に貼られていたポスターに興味をひかれたのだ。大阪市内で車いすバスケットボール女子の国際親善大会(2月11日~14日)が開かれ、音楽ソフト大手のエイベックス・グループ・ホールディングスが特別協賛するという。「せっかくだから一度見てみよう」と思い、手帳にその予定を書き留めた。

 ひとたびアリーナに足を踏み入れると、車いす同士がぶつかり合う迫力に圧倒された。一対一で対峙した選手が、互いの進路を予測して巧みに車体を操る。ディフェンスに成功すると「ガッシャーン」と激しい衝突音が響き渡る、まさに車いすを使った格闘技といったところだ。

 エイベックス社の三浦卓広総務人事本部長は「(エイベックス所属で日本代表の)上村知佳から事情を聞いていた。強豪が集まる大会を残さないといけないと思った」と協賛の意図を説明する。2003年に始まり、07年からは女子に模様替えされたこの大会は、3~4カ国の対抗戦で行われてきた。しかし、大阪市の予算削減のあおりを受け、昨年はオーストラリアとの国際交流試合に縮小されていたのだ。

 

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 竹内元(たけうち・はじめ)1987年生まれ、東京都出身。全国紙に勤務した後、2012年に共同通信入社。大阪運動部と広島支局でのプロ野球担当を経て、14年末から大阪運動部で大相撲、ボクシング、アマチュアスポーツなどを中心に取材。


2014年05月28日

1991年生まれがけん引 23年ぶり優勝目指す広島カープ  

1月の合同自主トレでランニングする大瀬良(右)と一岡。数か月後、二人は先発、救援で大活躍し躍進カープのけん引役を担っている(2014年1月15日、共同) 今シーズンのプロ野球を盛り上げているのは、広島東洋カープの快進撃だろう。本拠地マツダスタジアムだけでなく、敵地にも多くのカープファンが駆け付け、その熱気には驚かされるばかり。広島を応援するタレント「カープ芸人」や若い女性を中心とした「カープ女子」の言葉に表されるように注目が高まる中で、ファンの心をがっちりとつかんでいるのがドラフト1位新人の大瀬良大地投手(22)と、巨人から移籍した一岡竜司投手(23)の2人の右腕だ。
 カープが最後にリーグ優勝を果たしたのは1991年。奇しくも、2人が生を受けた年だ。大瀬良が6月生まれ、一岡が1月生まれで、大瀬良の方が1学年下になる。大瀬良は先発の一角として5勝を挙げ、一岡は救援で19試合に登板して防御率0・00(ともに5月25日現在)で、すでにチームに欠かせない存在となっている。一岡は抑えのミコライオが不在の中、25日の西武戦(マツダ)ではプロ初セーブもマーク。「巨人では2軍で抑えをやっていたから、ずっとこの日を夢見ていた。プロ初勝利よりもうれしい」と初々しく喜びを語った。
 期待以上の活躍を続ける2人だが、入団までの経緯はまるで違う。アマチュア球界ナンバーワンの呼び声が高かった大瀬良は、ドラフト会議で3球団の競合の末に担当の田村恵スカウトがくじを引き当てた。テレビ中継された記者会見では「大した投手でない時から(田村さんは)熱心に見てくれた方で、すごくうれしい」と満面の笑みを見せ、「炎のストッパー」と呼ばれた故津田恒実氏がつけた「14」の背番号を受け継いだ。
 一方、一岡は巨人にフリーエージェントで移籍した大竹寛投手(31)の人的補償での加入だ。球団事務所で移籍を告げられた瞬間を「何が何だか分からなかった」と振り返る。専門学校に通い、アルバイトをしながら野球を続けた自分を見いだしてくれた巨人には恩義を感じていた。そんな球団から放出されてつらい思いをしたが、「カープに選んでいただいたという前向きな気持ちに変わった。クリスマスイブに(移籍を)言われたので、何年後かにいいプレゼントだったと思いたい」と、借りたばかりの自宅を引き払って広島へ。空いていた背番号「30」をあてがわれた。
 今季の球場では「14」と「30」の背番号のユニホームを身にまとったファンが、日に日に増えている。営業担当者によると、新人では異例の種類の商品が揃えられた大瀬良は、チームトップクラスの売り上げを記録。一岡も実績を重ねるごとに売り上げが増加し、商品の拡充が検討されているという。一岡は「球場で『イッチー』と声を掛けてもらえるのでうれしいです。グッズの売り上げが増えているとも聞きましたけど、普段はグラウンドにいるから実感はないですね」と照れ笑いを浮かべた。
 チーム全体に目を向ければ、堂林翔太内野手や今村猛投手、新人で先発ローテーションに入っている九里亜蓮投手らも1991年世代にあたる。彼ら”若鯉”の活躍なくして、23年ぶりの優勝は成し得ない。大瀬良は「東京六大学や東都のチームを倒したくて、九州共立大に進学した。プロでもそう。広島で関東や関西のチームを倒したい」と言う。優勝の味を忘れかけたカープファンに歓喜をもたらせられるか。秋の優勝戦線が今から楽しみだ。


【写真】1月の合同自主トレでランニングする大瀬良(右)と一岡。数か月後、二人は先発、救援で大活躍し躍進カープのけん引役を担っている(2014年1月15日、共同)

 

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 竹内元(たけうち・はじめ)1987年生まれ、東京都出身。全国紙に勤務した後、2012年に共同通信入社。大阪運動部でのプロ野球担当を経て、13年末から広島支局で主にカープを担当。