新人3人と元職が争った衆院熊本3区補選は29日、自民党系無所属の元衆院議員坂本哲志氏(56)が、無所属の元県議荒木義行氏(49)ら3人の追い上げをかわして返り咲いた。
事務所費問題を追及されていた松岡利勝前農相の自殺に伴う選挙戦は、「政治とカネ」が大きな争点となった。
過去2回の衆院選で前農相と競り合った坂本氏は抜群の知名度を生かして先行。「利権に絡まない政治の実現」を訴え、全域でまんべんなく支持を集めた。
前農相後援会から支援を受けた荒木氏は農業団体を中心に組織を固め、公明党支持層の一部も取り込んだが知名度不足で及ばなかった。
民主党新人の県連副代表後藤英友氏(40)=国民新推薦=は年金記録不備問題で追い風を期待したが浸透できず、政治献金の透明化を訴えた共産党新人の元県議松岡徹氏(62)は届かなかった。