参院選最終盤となった27日、安倍晋三首相(自民党総裁)と民主党の小沢一郎代表は、有権者の反応や効果などを考慮して、それぞれ当初とは選挙戦術を変えながら、激戦区で必死に支援を訴えた。
首相は同日夕、自民、民主両党候補が厳しい戦いを続けている熊本県での街頭演説を15分ほどで切り上げ、夏休みの学生や買い物客でにぎわう商店街を歩き、握手しながら支援を呼び掛けた。
選挙戦中盤までは20分を超えることも多かった演説時間を、最近は15分ほどに短縮。“握手戦術”を多用している。
一方、小沢氏は27日、自民党参院幹部と民主党の新人が大接戦を繰り広げ、「自民対民主」の象徴的な選挙区でもある岡山県に乗り込んだ。
公示日以降、全国で街頭演説を繰り返す安倍首相とは対照的に、小沢氏は独特の選挙戦術に基づき郡部の農村地帯での遊説や事務所回りを続けてきた。
しかし、最後は都市部の票が勝敗を分けるとの判断もあり、27日夜には岡山市中心部での演説会に、田中真紀子元外相とそろい踏みで登場。「政治を変えないといけない」と、会場を埋め尽くした聴衆に訴えた。