参院選で農業政策をめぐる自民、民主両党のせめぎ合いが続き、農業で全国有数の鹿児島や北海道で民主党の考え方に一定の理解が集まっている。農業票は自民党の牙城とされ、改選数1の「1人区」に大きな影響力を持つが、自民劣勢が伝えられる背景には、農業関係票の不調も影響しているようだ。
マニフェスト(政権公約)で自民党は、大規模農家に対する補助金の重点配分を掲げ、民主党は農業の戸別所得補償制度を創設する対照的な考えを示している。
2005年の農業産出額が全国2位だった鹿児島県では農協が約15万人の組合員を抱える。選挙区に新人を立てた民主党は小沢一郎代表が公示前を含め5回も現地入りし、自民党現職の地盤である農村部を精力的に回った。
枕崎市で1000頭以上の黒豚を飼う中堅農家の男性(51)は自民党支持者だが、今回は民主新人に投票するつもりだ。