自民党で安倍晋三首相の政権運営に批判的な山崎拓前副総裁、加藤紘一、古賀誠両元幹事長の「新YKK」が参院選対応をめぐり、首相の責任ラインへの言及を“封印”している。
党の結束を乱す発言と受け止められれば「敗北時の責任の一端を押し付けられかねない」との懸念に加え、首相の進退を含めた政局の行方を見極める必要があると判断しているからにほかならない。与党が過半数を割れば新YKKの発言力が増すのは間違いないが、政局の主導権確保に向けたシナリオまでは描き切れていないようだ。
「選挙結果がどうなるか分からないので、ここで政治情勢を論ずることはできかねる」。山崎氏は24日に福岡市内で講演したが、首相の責任問題や政局見通しについては語らずじまい。
古賀氏も「音無しの構え」を貫く。18日には山形県鶴岡市で開かれた加藤氏の後援会会合に出席。加藤氏は「(自民党苦戦の)根っこには、弱き者、恵まれない地方への配慮が足りないとの不満がある。そこに気付かないと逆風は吹き続ける」と政権批判をにじませた。