力出し切り日本新 女子1600mリレーで力走


 世界に食らい付いた。決勝進出はならなかったが、女子1600メートルリレー予選で日本は3分30秒17の日本新記録を樹立した。第2走者の丹野は「日本記録が目標だった。持てる力を出し切ろうと思った」と笑った。
PN2007090101000787.-.-.CI0002.jpg 第1走者の青木が「いい走りができた」と6番手あたりでつなぎ、風邪が治りかけの丹野がフランスなどと4番手争いに持ち込んだ。最後は5番手で久保倉に託し、バックストレートでは4番手へ浮上。再び6番手に落ちるとアンカーの木田はラストの直線で前をいくフランスに迫ったものの及ばなかった。2組6着だった。
 木田は「3分30秒を切りたかったけど、取りあえず良かった」と言い、400メートル障害で予選落ちした久保倉は「北京五輪につながる走りをしようと思った」。地元での大舞台で進歩の跡を残し、早くも視線は来年へ。丹野は「世界に少し近づいた。また力をつけたい」と意欲をのぞかせた。

 【写真】女子1600mリレー予選 女子1600メートルリレー予選 日本新記録の3分30秒17でゴールするアンカーの木田


デファーV、福士14位 女子1600mリレーで日本新


 陸上の世界選手権第8日は1日、大阪・長居陸上競技場で行われ、女子5000メートルはアテネ五輪女王で世界記録を持つメセレト・デファー(エチオピア)が14分57秒91で大会初の金メダルを獲得した。福士加代子(ワコール)は15分19秒40で14位だった。
PN2007090101000780.-.-.CI0002.jpg 女子1600メートルリレー予選の日本(青木、丹野、久保倉、木田)は2組6着で落選したが、3分30秒17の日本新記録をマークした。従来の記録は3分30秒53。
 男子400メートルリレーでは、予選で38秒21の日本新をマークした日本が五輪、世界選手権を通じてこの種目初のメダルに挑戦。日本は男子1600メートルリレー予選にも出場。

 【写真】女子5000メートル決勝 女子5000メートル決勝で力走する福士加代子

またも世界の「壁」 福士の積極策及ばず

 いつも通りの笑顔だった。そしてレースも、いつも通りの内容だった。女子5000メートル決勝の福士は積極的にレースを引っ張ったが、またも世界の「壁」の前に屈した。
 世界記録保持者のデファーを従え、序盤は自分のリズムでレースを進めた。3000メートル通過を合図にデファーらがペースアップすると、あっという間に集団に飲み込まれた。ずるずる後退する福士に、もう粘る力は残っていなかった。
 国内無敵のエースは、この大会も世界との圧倒的な実力差に直面した。10位で入賞に届かなかった1万メートル、かろうじて通過した5000メートル予選、そしてこの日の決勝。「爽快」「面白かった」との言葉とは裏腹に、消化不良のレースが続いた。



土佐は持ちタイム4番目 2日、世界陸上女子マラソン


 世界陸上選手権大阪大会の終幕を飾る2日の女子マラソンのスタートリストが1日発表され、3大会ぶりのメダルを狙う土佐礼子(三井住友海上)は、持ちタイム2時間22分46秒で出場67選手のうち4番目だった。
PN2007090101000690.-.-.CI0002.jpg 持ちタイムのトップは、アテネ五輪2位で2大会ぶりの優勝を狙うキャサリン・ヌデレバ(ケニア)の2時間18分47秒。2番目は昨年のドーハ・アジア大会の金メダリストで、けがも伝えられていた周春秀(中国)の2時間19分51秒だった。
 2大会連続の出場となる小崎まり(ノーリツ)は2時間23分30秒で9番目、前回ヘルシンキ大会6位の原裕美子(京セラ)は2時間23分48秒で11番目。初出場で上位を目指す橋本康子(セガサミー)は20番目、アジア大会2位の嶋原清子(セカンドウィンドAC)は22番目だった。
 今大会でメダルを獲得した日本人最上位者は、自動的に来年の北京五輪代表に決まる。

 【写真】2日、女子マラソン 笑顔の女子マラソン日本代表の(左から)小崎まり、原裕美子、土佐礼子、橋本康子、嶋原清子


山崎選手を誘導ミス 世界陸上選手権で大失態


 世界選手権大阪大会は1日、男子50キロ競歩の山崎勇喜選手が、競技役員の誘導ミスによる大失態で、周回不足のままゴールイン。力尽きて競技場のトラックに倒れ込み、失格となる非情な結果となった。
 日本人トップで入賞すれば、北京五輪代表が決まる、大事なレースだった。
070901D079.jpg
 真夏の暑さが残る長居陸上競技場35キロすぎから極端にペースダウン。もうろうとした様子で、足元がふらつく場面もあったが、あきらめなかった。
 悲劇は競技場手前で起こった。周回コースの残り1周を残し、入賞争いに食らいついていた山崎選手の目の前に、誘導係の競技役員が立ちはだかり、競技場内の方向へ誘導する。
 まだ事態が把握できないスタンドから、大歓声を浴びながら、最後の力を振り絞り、5番目”でゴールラインへたどり着いた。電光掲示板に一瞬、表示された「5位」。それは幻となった。

 【写真】男子㌔競歩で係員の誘導ミスにより周回不足でゴール、倒れて担架で運ばれる山崎勇喜選手

「途中棄権」に訂正 世界陸上競歩の記録

 陸上の世界選手権大阪大会の組織委員会は1日、男子50キロ競歩で誘導ミスによりゴールできなかった山崎勇喜選手(長谷川体育施設)の公式記録上の扱いについて、当初発表した「失格」から「途中棄権」に訂正した。


世界陸上、観客数は健闘? 苦戦予想が7日間で27万人


 大詰めを迎えた大阪での世界陸上選手権は、開幕前に苦戦が予想された入場者数がほぼ連日4万人以上を記録、大会組織委員会をほっとさせている。1日夜には、関西出身の朝原宣治選手(大阪ガス)らが予選で日本新記録を出した男子400メートルリレーの決勝がある。
 組織委によると、入場者数は8月26日の日曜日だけは夜の部が3万5000人でほぼ満員となり、31日までの7日間で計27万3000人に達した。総数約53万枚のチケットのうち、開幕前に売れたのは約半分の26万枚。組織委の内山泰博広報報道室長は「予想以上に当日券の売り上げが伸びている」と話す。
 だが国際陸連(IAAF)のピエール・バイス事務局長は「20万円の通しのチケットや(最上階の)安い自由席ばかりが売れて、それ以外の席が売れないのが問題だ」と指摘する。



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