男子マラソンは25日、長居陸上競技場発着で行われ、伏兵のキベト(ケニア)が2時間15分59秒で初優勝した。日本勢は前回大会3位の尾方剛(中国電力)が2時間17分42秒で5位、大崎悟史(NTT西日本)が2時間18分6秒で6位、諏訪利成(日清食品)が2時間18分35秒で7位に入り、団体では3大会連続で優勝した。個人では3位に入れず、来年の北京五輪代表は決まらなかった。

男子100m1次予選は朝原宣治(大阪ガス)塚原直貴(東海大)のほか、優勝候補のタイソン・ゲイ(米国)アサファ・パウエル(ジャマイカ)が順当に2次予選に進んだ。女子3000m障害予選で早狩実紀(京都光華AC)は障害にひざをぶつけて転倒し途中棄権した。
【写真】男子マラソンで優勝、ゴールするケニアのルーク・キベト=長居陸上競技場(代表撮影)
【男子マラソンレース経過】 スタート時点で29度、多湿の過酷な条件下、レースは序盤から16分台のペースで展開。中盤までの揺さぶりで、20kmすぎから佐藤、25kmすぎから諏訪がじわじわと後退した。30km地点では尾方、大崎も先頭から20秒以上の差をつけられた。
6人となった先頭集団からは、キベトが30kmすぎからペースアップ。キプラガト、シャミらとの差を広げると、そのままペースを落とさず、逃げ切った。
一度は引き離された日本勢だが、尾方が大崎と並走しながら追い上げ、40kmすぎで3位争いに浮上。しかし、競技場手前の競り合いで振り切られ、5位。大崎もやや遅れて6位に入った。
キベトの話 31kmで勝てると思った。途中で転んだけど、けがもしなかったし、すぐに起き上がって走った。ケニアは20年も勝っていなかったから、優勝できてうれしい。
ルーク・キベト(ケニア)の略歴 05、06年と台北国際マラソンで2連覇し、今年4月のウィーン・マラソンも2時間10分7秒で制したが、世界的には無名の存在だった。自己最高記録は05年のアイントホーフェン・マラソンで出した2時間8分52秒。24歳。
尾方剛の話 最後の最後で5位。悔しい。納得がいかない。予想以上に暑かった。一度、3番手に上がって気を抜いたのがいけない。1番を狙う走りをしないとメダルは確実に取れない。
【男子】
▽マラソン
| (1) ルーク・キベト(ケニア) | 2時間15分59秒 |
| (2) シャミ(カタール) | 2時間17分18秒 |
| (3) ロスリン(スイス) | 2時間17分25秒 |
| (4) アスメロン(エリトリア) | 2時間17分41秒 |
| (5) 尾方剛(中国電力) | 2時間17分42秒 |
| (6) 大崎悟史(NTT西日本) | 2時間18分6秒 |
| (7) 諏訪利成(日清食品) | 2時間18分35秒 |
| (8) キプラガト(ケニア) | 2時間19分21秒 |
| (9) ホルメン(フィンランド) | 2時間19分36秒 |
| (10) マルティネス(スペイン) | 2時間20分25秒 |
| (13) 佐藤智之(旭化成) | 2時間20分53秒 |
| (56) 久保田満(旭化成) | 2時間59分40秒 |
6度目の世界選手権となる35歳のベテラン、朝原は100m1次予選1組で優勝候補のタイソン・ゲイ(米国)を0秒05差で抑え、10秒14の1着で堂々の2次予選進出。「気持ち良かった。2度と勝てないと思うゲイに勝てて満足」。課題としてきたスタートも「ばちっと決まった」。加速、中間疾走もスムーズ。最後は流す余裕もあった。
北京五輪までの現役続行の可能性もかすかに残すが、世界選手権は今回が集大成。「これに向けてやってきた。仕上がりがいい。幸せな気分。もう少しいけそうなので決勝を目指して頑張る」と会心の走りで弾みをつけ、悲願達成へ突き進む。
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