メダルと五輪代表に照準 粘りの走りで挑む尾方 8月23日


 酷暑のレースを粘り抜く覚悟だ。世界陸上選手権の開幕を告げる男子マラソン。朝7時スタートとはいえ、高温多湿の悪条件が予想され、前回ヘルシンキ大会銅メダルの尾方剛(中国電力)は「我慢するしかない。生きてかえれるようにしたい」。冗談とも本気ともつかぬ口調に意欲をにじませた。
BS-0092__-200708151526_M.jpeg もともと豊富な練習量で知られ、今回も順調に調整を積んできた。40kmの練習をする際には、20kmずつ前後半に分け、後半は徐々にペースアップするような練習方法を初めて取り入れた。
 「後半に元気のある選手が上げ下げしてくる。切り替えにどう対応するか」をイメージするのが目的。さらに単独で走ることで、仮に先頭から遅れても粘って巻き返す意識を高めた。疲労を残さないことに重点を置きつつ、順調な仕上げで「絶好調にしたい」と意気込む。
 今回の日本代表5人中ただ一人、主要マラソンで優勝経験を持つ。それ以上に失敗も重ねたが「経験が生きていると思う」ときっぱり。展開が予測しにくい五輪や世界選手権に向け、重要な勝負勘を磨いてきた。
 22日に2連覇中のジャウアド・ガリブ(モロッコ)の欠場が発表された。表彰台への間口は確実に広がったように見えるが「何人か強い選手はいる。力負けしないようにしたい」。メダルを獲得した日本人トップは北京五輪代表にも決まる大一番。「地元でメダルを取りたい」と強い思いで臨む。

 【写真】2005年8月13日、ヘルシンキの世界選手権男子マラソンで銅メダルを獲得した尾方剛のゴール=五輪スタジアム

 こけないようにしたい-佐藤


 強豪の旭化成から世界選手権のマラソン代表は2001年エドモントン大会以来。粘りが身上の久保田は「どんどん暑くなって湿度も上がってほしい」と意気込み、補欠から繰り上がった佐藤は「重圧もなく、伸び伸びと走れると思う」と平常心を強調した。
 会見では日本陸連の瀬古利彦理事が1991年東京大会で金メダルに輝いた谷口浩美(現OKI監督)を引き合いに「先輩から伝授されたことは?」と質問する場面も。佐藤は「給水でこけないようにしたい」と冗談交じりに話していた。

 走り込み十分-諏訪


 直前まで北海道で十分な走り込みをしてきたという諏訪は「予定していて、できなかったことはなかったし、ほぼパーフェクトといっていい」と調整を振り返った。
 アテネ五輪では6位。だが「アテネの時はけがもしたし、練習の密度は今回の方が上」という。メダルへの期待も膨らむが、肝心の目標については「相手もあることだし、結果のいい悪いの判断は、見ている皆さんにお任せします」とかわした。


世界新、不可能じゃない 男子100mのゲイが会見 8月23日


070823D268.jpg 陸上の世界選手権を目前に男子100mのタイソン・ゲイ(米国)が23日、大阪市内で記者会見し「まずは金メダルを狙っていきたいが、コンディションはいいので世界記録を破るのも不可能ではない」と自信をにじませた。
 100mの自己ベストは今季世界最高となる9秒84。世界記録の9秒77を3度も出しているアサファ・パウエル(ジャマイカ)との直接対決が大いに注目されるが「皆さんが待ち望んでいた瞬間が訪れるわけだが、百パーセントの自信を持っている」と言い切った。
 ゲイは200mでも今季世界最高の19秒62をマークしている。100m決勝は26日、200m決勝は30日に行われる。


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