
左から若杉正明プロデューサー、河合勇人監督、山本未來、キム・レウォン
2月21日、都内のホテルでキム・レウォン主演の映画『花影』の完成披露記者会見が行われた。会見前から大勢の報道陣が詰め掛けるなど、その熱狂ぶりは早くも映画の大ヒットを予感させた。昨年10月以来4カ月ぶりの来日となったキム・レウォンにとっては、日本映画での初主演作。そのためか、会見前から緊張気味だった。若杉正明プロデューサー、本作が初監督作となった河合勇人監督、共演の山本未來も交えた、主な質疑応答は以下の通り。
-この映画の見どころは?
山本未來(以下、山本)「今回は日本と韓国の釜山が舞台で、私は在日韓国人3世の尚美という役でした。この作品は人と人との交流や愛などがすごく盛り込まれている脚本だったので、いい意味で日韓の架け橋となる作品になることを願っています」
キム・レウォン(以下、レウォン)「僕は今回来日する前に、完成版のサンプルを見ました。この映画は、愛を描いていますが、人間の生き方や本当の幸せとは何なのかも描かれていました。そして私たちは普段、目の前に置かれている状況だけを見ているのではないだろうかと、考えるようになりました。尚美のように全てを捨てて純粋な愛を得る勇気を持つことが必要だというメッセージも含まれています。ご覧になる方々にもそんなメッセージが届けばいいなと
思います」
-日本映画初出演でしたが。
レウォン「僕は本当に運がいいのか、それとも、日本のスタッフの方々が皆親切だったからなのかは分かりませんが、とても素晴らしい方々に囲まれていい思い出になりました。『花影』は一生忘れられない作品になりました」
-意思の疎通が難しい部分もあったかと思いますが。
レウォン「山本さんの素晴らしい韓国語で意思の疎通は十分にできました(笑)。足りない部分はやはり通訳ですね」
山本「私は任天堂のDSを使って…(笑)。会話したいと思ったらそれを持って、いろいろとレウォンさんをけしかけていました。呼ぶときは「未來でいいよって」言ったのに、レウォンさんが「未來さん」と言うので、もう一度、「未來でいいよ」と言ったら、小さな声で「未來」と言ってくれましたが、その後で、「生意気だ」と言われてしまいました(笑)」
-キム・レウォンさんの印象は?
山本「うーん…。かわいい?(レウォンに向かってピースサインをしてみせる)笑顔がとってもすてきで、笑顔のシーンを見てなんて美しいんだろうと思いました。韓国の俳優さんとは今回が初めてだったんですが、演技への取り組み方などが日本の俳優さんとは違うのかなと思っていました。そうしたらとても熱心なんです。自らディスカッションしようと話しかけてくれて、若いのに熱意というか情熱が感じられました」
レウォン「(山本に向かって日本語で)ありがとうございます」
-撮影中のエピソードは?
レウォン「韓国での撮影の時に桜の花びらが舞うシーンがあるんです。山本さんが現れるシーンですが、実は僕が桜を散らしていたんです。特殊効果の日当をプロデューサーに請求しようかなと思っています(笑)」
-韓国と日本の現場は違いましたか?
レウォン「そんなに違いはありませんでした。監督もおっしゃっていましたがコミュニケーションについてもうまくいったと思います。俳優が最高のコンディションで臨めるように配慮してくださった点が印象的でした」
-日本映画からオファーがあったらまた出演したいですか?
レウォン「シナリオが良く、監督もいい方でしたらいくらでも出演したいと思っています」
-最後に一言ずつお願いします。
レウォン「やはり映画の見どころは山本さんの韓国語の実力です。多くの関心を寄せてください」
山本「河合さんも初監督、レウォンさんも日本映画初出演、私も初主演…と、今回は初めてのことが多かったのですが、愛情を込めていろいろとディスカッションをしながら作った作品です。心が洗われる映画です。レウォンさんのスマイルと同じように皆さんの心の中のスマイルもきれいになれば、と思っています」
●キム・レウォン公式ホームページ
http://www.kimraewon.jp
●映画情報
『花影』
監督:河合勇人 原作・脚本:市川森一 製作:若杉正明
出演:山本未來、キム・レウォン、戸田恵子、パク・ジョンス、
笹野高史、柄本明、佐藤浩市、石黒賢
配給・宣伝:アステア
★3月8日よりシネマート六本木、新宿K`s cinemaほか全国順次ロードショー
『花影』オフィシャルサイト:http://www.hana-kage.jp/