音楽玉手箱
「大ヒット盤」ウカスカジー『Tシャツと私たち』 誰かと繋がっていたくなる楽曲で魅力を再確認

ウカスカジー『Tシャツと私たち』
ウカスカジー『Tシャツと私たち』

桜井和寿とGAKU-MCによるアルバム2作目。本編は、「もう一人ぼっちじゃない」というサビの歌詞が印象的なパーティー・ソングの『Anniversary』や、結婚式でそのまま歌えそうな『Celebration』(その配慮か、この曲のみインストも収録)、更にはキッズ・ダンサーが登場して一緒に体を動かす光景が目に浮かぶ『HAPPY HOUR』など6曲を収録。

タイトル通りラフな格好で誰かと繋がっていたくなる楽曲ばかりで、声を発するだけで、人を笑顔にするGAKU-MCと、情熱を感じさせる桜井という双方の歌い手としての魅力を再確認した。どの曲も、LIVE会場で大合唱できそうな部分を盛り込んでいるのも大きなポイントだろう。

ボーナストラックには、本作に関する2人のほろ酔いトークと、歌いグセがそのまま桜井似の超高音歌手ミファンダによる“えかきうた”を収録し、これも楽しい。大人が子どもに帰れる道筋を本作がナビをしてくれるはず。

(トイズファクトリー・1667円+税)=臼井孝

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「再ブレーク盤」Aimer『insane dream/us』 深遠さに引かれる3曲

Aimer『insane dream/us』
Aimer『insane dream/us』

2011年にデビューした女性の10thシングル。近年はアニメ関連でヒットを重ねてきたが、本作はノンタイアップながら、たった3曲で唯一無二の世界を体現している。

ONE OK ROCKのTakaが作詞・作曲し、彼のコーラスとの掛け合いがいっそう心をかき立てるハードロック調の『insane dream』。(何者かに捕らえられ、それでも生き抜いていく少女が描かれたミュージックビデオも秀逸)。凛として時雨のTKが作詞・作曲し、冷酷な世界に佇むようなプログレ調の『us』。そして、嘲笑されても歌を届けようと誓う本人作詞の『tone』。どの曲の解釈も人ぞれぞれだが、生きたいという願いに溢れているのは確かだ。それは、やはり彼女の繊細なのに強靭さをも内包した歌声あってのことだろう。

鬼束ちひろやCocco、あるいは70年代ロックのファンも、この深遠さに引かれそう。本作を聴けば、側にいない誰かの存在を身近に感じることが出来るはず。

(ソニー・DVD付き初回限定盤1500円+税)=臼井孝

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「隠れた名盤」『昭和カタコト歌謡曲<女声編>』 外国人歌手による日本語歌唱を集めて制作

『昭和カタコト歌謡曲<女声編>』
『昭和カタコト歌謡曲<女声編>』

昭和30年代から50年代に、外国人が慣れない日本語で歌唱した音源を集めた珍盤。とはいえ、単にレア曲を並べたのではなく、監修の鷲巣功氏による全曲解説や、高齢者に配慮した文字の大きさなど、丁寧な制作ぶりが光るので紹介したい。

全20曲、ベッツィ&クリスやミルバの安定した歌唱も良いが、印象的なのはやはりカタコト度合いの強い楽曲群だ。フランス・ギャル『夢みるシャンソン人形』やアグネス・ラム『雨あがりのダウンタウン』など、不安定な歌唱にハラハラしつつ、懸命な様子からつい聴いてしまう。本CDにて音楽学研究の輪島裕介氏はその魅力を「“未熟さ”ゆえのフェティシズム」と分析するが、コニー・フランシスの『ヴァケイション』など伸びやかな歌声を聴くと、外国人ゆえの自由や色香に当時の大衆が憧れた面も大きいように感じた。

エマニエル坊や(当時)等を収録した<男声編>も同時発売。本作から、様々な人の音楽の接し方への理解がより深まるはず。

(日本コロムビア・2200円+税)=臼井孝

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