
シェリル・クロウ 『チューズデイ・ナイト・ミュージック・クラブ』
この3月にジャクソン・ブラウンとジョイントで来日、リラックスしたライブを披露したシェリル・クロウ。その来日記念盤として再発されたデビュー・アルバムのデラックス・エディション。
オリジナル・アルバムは1993年にリリースされ90年代のロック・シーンを代表する1枚と評され全世界で約800万枚を売り上げました。彼女が今日のアメリカのポップ・ロック界における最後の正統派女性ロック・アーティストであることが、このアルバム1枚を聴くだけでもお分かりになると思います。94年のグラミー賞ではアルバムからシングル・カットされた『オール・アイ・ウォナ・ドゥ』がレコード・オブ・ザ・イヤーなど2部門で、さらに彼女自身も最優秀新人アーティストに選定され計3冠を獲得しています。
今回のエディションはオリジナル楽曲に加え、未発表曲CDと93~95年の間に行われた同アルバムのツアーの模様を収録したDVDを加えた3枚組みとなっています。
(ユニバーサル・4200円)=北澤孝
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シェリル・クロウ 『カモン・カモン』
2002年にリリースされ、彼女の人気を決定づけた4枚目のオリジナル・アルバム。シェリル・クロウは1962年2月、米国ミズーリ州のケネットに生まれました。プロを目指してロサンゼルスに移ったのが24歳の時と言いますから、やや遅咲きのアーティストでしょう。
スティービー・ニックスを姉のように慕い、ドン・ヘンリーやジョー・コッカー、ロッド・スチュワートのバック・ボーカルを務めた彼女の音楽には70年代からのロックの影響が多くみられます。
このアルバムは、彼女自身が青春時代に聴いていたフリートウッド・マックやスティーブ・ミラー・バンドのようなクラシック・ロックのアルバムを作りたいと、スティービー・ニックスやドン・ヘンリーをゲストに迎えて制作されました。すべての楽曲、そしてサウンドにまばゆいばかりのクラシック・ロックのスピリットが光っています。第44回グラミー賞では最多の6部門でノミネートされました。
(ユニバーサル・1680円)=北澤孝
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シェリル・クロウ 『ディトアーズ』
人生誰でも順風満々ではありません。2006年の婚約解消そして乳がん発覚という事件がかさなり、一時は音楽どころではなく人生を見つめなおす日々だったと彼女は告白しています。
このアルバムは40代の半ばを迎えた彼女が“日々大切なのは、今のこの一瞬”という思いで08年に制作した6枚目のオリジナル・アルバム。ロックとはその時代時代の体制勢力に対する反発という形で若者が表現してきた音楽ですが、そのスピリットを忘れることなく彼女は素晴らしい“大人”ロック・アルバムを作ってくれました。
分かりやすいメロディー・ラインに乗せて社会の矛盾や人生の悲しみを切々と語る彼女の歌にシンガー・ソングライターとしての彼女の本質を知ることができます。デビュー・アルバムと同じビル・ボットレルをプロデューサーに再起用、まさに原点に回帰した作品と言えましょう。“回り道”を意味するアルバム・タイトルはまるで彼女の人生を表現しているようです。
(ユニバーサル・2500円)=北澤孝
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