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洞口依子・のら猫万華鏡

2016年06月20日

空とぶ新戦艦大和

空とぶ新戦艦大和

 梅雨の晴れ間をぬって、銀座7丁目にあるギャラリーへ出かけた。  『新戦艦大和』小説+漫画600ページ試読会/復刻グラフィック展。  小説/原作・梶原一騎氏、挿画・吉田郁也氏、漫画・団鉄也氏による幻の名作『新戦艦大和』の復刻プロジェクトだ。  愉快な年上のトモダチからの一通の電子メールがきっかけだった。  戦艦大和にも宇宙戦艦ヤマトにもさほど興味のない私は、「なぜこれ私と行くの?」と尋ねたが、「君なら興味があるかなと思った」というので、のらのらと出かけていったのだった。  ギャラリーには私の知らない時代、1961年~63年にかけて連載されていた『新戦艦大和』の漫画や小説絵物語を拡大スキャンした印刷物展示になっていた。  まったく知らない時代の作品。  早口でやや独り言のようなトモダチの講釈に耳を傾けつつ、展示物などを見ているうちに、みるみるその物語や作画の力強さに圧倒されてゆく…[続きを読む]

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瞳に漲る海 満島ひかりという女優

瞳に漲る海 満島ひかりという女優

06月10日

 職業柄、言葉の響きには敏感な私。  なぜか「婀娜(あだ)」(女性のなまめかしく色っぽい様子)という言葉の響きが好きだ。  滅多に使わない言葉だが、数年前に一度だけ、大胆にも発したことがある。  『夏の終わり』(2013年公開 熊切和男監督)という映画のヒロイン・知子を演じた…[続きを読む]

キューバ 憂鬱な楽園(後編)

キューバ 憂鬱な楽園(後編)

05月20日

 1998年の夏、私は生まれて初めてキューバを旅した。  バハマ・ナッソーに滞在中、ふと思い立ったのがきっかけだった。  そんな行き当たりばったりの旅。  ナッソーからハバナは約550キロ。  ちょうど東京~大阪くらいの距離。  キューバのナショナルフラッグ「クバーナ航空」が…[続きを読む]

キューバ 憂鬱な楽園(前編)

キューバ 憂鬱な楽園(前編)

05月13日

 国交断絶から54年。  アメリカのオバマ大統領がマニフェスト通り、キューバとの関係で雪解けをみせた。  その急転回に乗ってキューバへの投資はヒートアップしているようだ。  今月3日には、高級ブランドのシャネルがキューバ・ハバナ市内のプラド通りでファッションショーを開催。…[続きを読む]

洞口依子

洞口依子(どうぐちよりこ)

女優。1980年、「週刊朝日」11月7日号の表紙を飾り、雑誌「GORO」で篠山紀信の「激写モデル」として芸能界デビュー。85年、映画「ドレミファ娘の血は騒ぐ」(黒沢清監督)の主役に抜擢された。この時共演した伊丹十三監督の「タンポポ」「マルサの女2」に出演。テレビドラマでは92年の「愛という名のもとに」(フジテレビ)、97年の「ふぞろいの林檎たち」(TBS)などで個性的な演技を披露し、女優としての地位を確立した。2004年に子宮頸がんを発病したが克服し、06年に復帰。07年には闘病生活を綴った「子宮会議」を発刊。女優業の傍ら、ウクレレバンド「パイティティ」でライブ活動もしている。週刊文春「シネマチャート」連載中。