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格闘技

今度こそ「完全決着」を 再び世界戦の舞台に立つ村田諒太

2017年10月10日

再戦が決まりポーズをとる、WBAミドル級王者のアッサン・エンダム選手(右)と村田諒太選手=8月3日、東京都内
再戦が決まりポーズをとる、WBAミドル級王者のアッサン・エンダム選手(右)と村田諒太選手=8月3日、東京都内

ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太(帝拳)は10月22日、両国国技館で世界ボクシング協会(WBA)ミドル級王者アッサン・エンダム(フランス)と再び拳を交える。

5月20日の初挑戦では不可解な判定に泣いた格好で、ダイレクトリマッチが実現した。

「ファンが望むのは完全決着だと思う。それをクリアすればさらなる舞台が待っている」と力強く必勝を宣言した。村田はどう約束を果たすのだろうか。

前回の試合は物議を醸した。村田は終始自分のペースを守り、カウンターを狙う。筋書き通りに4回には右ストレートでダウンを奪うなど、有利に進めているかに見えた。

終了のゴングが鳴ったとき、誰もが「村田の判定勝ち」を期待したはずだが、オフィシャルはエンダムを支持した。

振り返ると村田本人が語っているように、手数が少なかったのも事実。その反省も踏まえ、すべての準備を済ませてリングに上がるはずだ。

勝負のポイントは村田の精神面にあるような気がする。今回は「勝って当たり前。負けるはずがない」と予想されており、それが本人への無言のプレッシャーにつながる可能性がある。

5月の試合では相手のパンチを見極めるため、序盤は無理に出なかった。それが村田のボクシングなのだが、もう消極的に映る作戦は取りにくいかもしれない。しかし、そうなるとエンダムのカウンターが怖い。

本人もそこは熟知している。「キャンプやジムワークで気持ちが熱くなるのは当然。しかし、試合には自然体で臨む。無理してKOは狙わず、いつものスタイルでやるだけです」とマイペースを強調した。

加えて、自信過剰になることも「マイナスにしかならない」という。村田自身がそれを自覚しているかぎり、勝利は近づいてくるだろう。

一方の王者も闘志満々だ。8月に開かれた再戦の記者会見に来日し、余裕も見せた。「ムラタは倒しにくるだろう。そうなれば私も倒しにいく。前回と違う自分を見せたい。試合展開も違ってくるはずだ」と積極性をアピールした。

試合はスタートから激しいパンチの応酬が見られそうだ。

エンダムがフットワークを生かし、間断なく左リードを伸ばせば、村田は接近戦を挑み、ボディー攻撃からチャンスをうかがうだろう。五輪金メダリストからプロの世界王者へ。日本人初の快挙が待たれる。(津江章二)