47NEWS >  エンタメ >  花まるシネマ >  『アウトレイジ 最終章』 孤立していく昔気質の極道をリアルに描く

『アウトレイジ 最終章』 孤立していく昔気質の極道をリアルに描く

2017年10月03日

(C)2017「アウトレイジ 最終章」製作委員会
(C)2017「アウトレイジ 最終章」製作委員会

皆さんご存知、北野武監督が裏社会に生きる男たちの血で血を洗う戦いを描いて大ヒットとなった映画『アウトレイジ』シリーズがついに完結! 大ファンの私としては、待ちに待った待望の最終章ですが、今回も期待を裏切らず怒号が飛び交い、ドンパチも盛りだくさん。でも前回よりももっと脳みそを使う騙し合い合戦なので、人物同士の憎悪の関係や、シリーズで誰が誰に殺されているかも検証して、頭をクリアにしてから劇場に行くことをオススメします。

前作で描かれた、関東・山王会と関西・花菱会の間で起きた抗争の後、ビートたけし演じる大友は韓国に渡っていたという設定。ある日、花菱会の幹部・花田がトラブルを起こして、大友側の組員を殺されてしまったことから、新たな抗争が大きく広がっていくのです。全ての抗争の火種を次々に撒いていってしまうヤクザの花田を、他の作品とは違うイメージでピエール瀧が好演しています。

2016年に公開された映画で、『ヤクザと憲法』っていうドキュメンタリーがあったんです。これは暴対法ができて以来、いかにヤクザが生きづらい世の中になったかという現実をそのまま映し出した、非常に興味深い映画だったのですが、本作を観ていてこの映画をふと思い出しました。昔気質のヤクザが、これまで通りの気持ちでやっていればシノギにがんじがらめにされ、現代のサラリーマン・ヤクザが台頭していく。昔の「仁義」がバカにされてしまうような世界の中で孤立する生粋の極道たちの姿にシンパシーを感じてしまいました。「何をやってもダメ」なことだらけの世界で、自分の信念を通す大友の生き様にしびれました。★★★★☆(森田真帆)

10月7日から全国公開

監督・脚本:北野武

出演:ビートたけし、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、光石研






アラーキーの幸福写真
乃木坂/ギャルママ(下)

    スタジオでの撮影が続く。17歳で長男を出産した大工原里美さんは、3人の子どもとカメラ…