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『ドリーム』 有人宇宙飛行を支えた黒人女性3人のサクセス・ストーリー

2017年09月26日

(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

アメリカとソ連が熾烈な宇宙開発競争を繰り広げた東西冷戦時代の知られざる実話に基づく。キャサリン・G・ジョンソン、ドロシー・ヴォーン、メアリー・ジャクソン。1960年代初頭のNASAで、“人間コンピュータ”と呼ばれた計算能力とたゆまぬ努力により、後のアポロ計画へとつながる有人宇宙飛行の実現=“マーキュリー計画”を主要スタッフとして支えた黒人女性3人のサクセス・ストーリーだ。

宇宙飛行士ジョン・グレンが、アメリカ人初の地球周回軌道飛行を成功させる62年2月20日が、物語的なクライマックスになっているが、映画としての見どころはむしろ前半。宇宙特別研究本部のメンバーに抜擢されたキャサリンが、白人男性しかいない職場で差別と闘いながら頭角を現していく過程だろう。そこには白人用のトイレしかないため、彼女は非白人用のトイレがある離れたビルまで、日に何度も雨の日でさえも走って通うのだ。そのブラックユーモアと豊かな運動性こそが、本作を映画たらしめている。

これは闘うヒロインたちの実話だが、過去の話なんかではない。トランプ大統領が誕生したアメリカのみならず、女性の社会進出が先進国の中で最低レベル、外国籍や障害者への差別・偏見もまだまだ根強い現代の日本においても、間違いなく大勢の心に響く感動作である。★★★★☆(外山真也)

監督:セオドア・メルフィ

出演:タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ

9月29日(金)から全国順次公開






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