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『アナ雪』舞台版主役は期待大 3年前の予想的中、ケイシー・レヴィ

2017年05月11日

『ゴースト・ザ・ミュージカル』の劇場看板。右がケイシー・レヴィ=2011年10月、ロンドン
『ゴースト・ザ・ミュージカル』の劇場看板。右がケイシー・レヴィ=2011年10月、ロンドン

▼アニメーション映画『アナと雪の女王』(原題:FROZEN)のブロードウェー舞台版キャストが決定した。『Let It Go』を歌う女王エルサ役はケイシー・レヴィ(Caissie Levy)、カナダ出身の36歳。手前みそながら、ちょうど3年前の5月、当コラム欄で筆者はケイシーの起用を予想(希望)しておりました。

▼当時、映画でエルサの声を演じたイディナ・メンゼルは43歳。「舞台版もその世代で構わないのなら、4歳下のサットン・フォスターのエルサを見てみたい」と書いた上で…

【以下、2014年5月のコラムから抜粋】

「もう少し下の世代なら例えば、今年久々にブロードウェーに戻ってきた『レ・ミゼラブル』でファンテーヌ役を演じているケイシー・レヴィが、美声とパンチ力を併せ持っている。とにかく今、『Let It Go』を歌いまくる一般のちびっ子や大人が世界中にいる以上、その誰もが息を飲む歌唱力、表現力を発揮できる役者が望まれる。」【抜粋終わり】

▼筆者がケイシーを見たのは2011年10月、ロンドンのウェストエンド。『ゴースト・ザ・ミュージカル』の主役だった。これ以前には『ヘアー』ブロードウェー・リバイバル版でシェイラ役を務めた。さらに前には『ウィキッド』ブロードウェー公演やロサンゼルス公演で、緑色の魔女エルファバ役を交代メンバーとして経験している。ちなみにエルファバ役のオリジナルキャストはイディナ・メンゼルだ。

『ゴースト―』はケイシーの出世作と言っていい。映画『ゴースト/ニューヨークの幻』の舞台化であり、ろくろを回していたデミ・ムーアの役がケイシーの役。舞台演出は凝った照明に映像も駆使して、イリュージョンがあり、それなりに楽しめる作品だったが、批評面では評価は割れていた。

ただ、ケイシーの歌声は心地よく、すぐに身を委ねることができた。中音域はなめらかで甘く、歌い上げる高音域はよく伸びて、キンキンとした息苦しくなる成分はなく、パンチも利いていた。この演目は翌12年にニューヨークのブロードウェーでも開幕。そこでもケイシーが主演した。

▼彼女が歌う姿をインターネットのYouTubeで見ることもできる。ゴーストなら<Ghost the Musical "Here Right Now" Video>を。取っつきやすい楽曲でおすすめ。

2015年8月にアナ雪を歌った映像もある。<Caissie Levy - "Let It Go/Let It Be" (The Broadway Princess Party)>。タイトルの通り、Let It GoとLet It Beを混ぜちゃったよ、というパフォーマンスで、Let It Goのフル歌唱ではない。

▼ちなみに筆者は3年前、エルサの妹アナの配役についても書いておりました。

【下記、2014年5月のコラムから抜粋】

「アナ役には、『ウィキッド』のグリンダ役がめちゃくちゃうまいアリ・モウズィーを極私的に推奨。この7年間で何度もグリンダ役を務めている彼女が、コミカルに『ポピュラー』を歌い跳ねる場面は絶品。ディズニーミュージカルへの貢献度は十分である。」【抜粋終わり】。

この予想ははずれ。選ばれたのはパティ・ミューリン。彼女も2005年の『ウィキッド』米国ツアーに、グリンダ役の交代メンバーとして参加していた経歴がある。

▼ブロードウェーミュージカル『FROZEN』は、今年8月17日~10月1日、コロラド州デンバーでトライアウト(お試し公演)を行った後、2018年春にニューヨークで開幕する。ケイシーは「デンバーとブロードウェーで凍らせるのが待ち切れない」とツイートした。暴言大王の口も時々凍らせてみてほしい。(敬称略)

(宮崎晃の『瀕死に効くエンタメ』第98回=共同通信記者)


みやざき・あきら 共同通信社記者。2008年、Mr.マリックの指導によりスプーン曲げに1回で成功。人生どんな窮地に立たされても、エンタメとユーモアが救ってくれるはず。このシリーズは、気の小ささから、しょっちゅう瀕死の男が、エンタメ接種を受けては書くコラム。






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