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末尾「7」の年、名盤2枚

2017年04月20日

「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 50周年記念エディション」の展開写真
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 50周年記念エディション」の展開写真

洋楽ファンのあなたに質問。下1桁が「7」の年、つまり「~7年」に発表された名盤で思い浮かぶものは?

プレスリーの「監獄ロック」が発表されたのは、1957年。77年のフリートウッド・マックの「噂」はロングセラーを記録して、70年代を代表するアルバムになった。後は、ええと、レディオヘッドの名盤「0Kコンピューター」は97年でしたね。

さて、何でこんな前振りかと言いますと、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」(1967年)とU2の「ヨシュア・トゥリー」(1987年)。どちらも両バンドを代表する作品。この2枚の「近況」をご紹介したい。

近況、と言っても、過去に出たアルバムでしょ、と突っ込まれるかも知れない。ところが出るんですよ、「新作」が。それぞれ、50周年、30周年を記念したお蔵だしがあります。

いまだにロック史上の最高傑作とされるビートルズの8枚目「サージェント・ペパーズ-」は、「50周年記念エディション」が5月26日に発売される。アルバム音源を5.1サラウンドでリミックスして出すという。

ビートルズのオリジナル作品のリミックスと言えば、2003年の「レット・イット・ビー…ネイキッド」を思い出す。あれは衝撃だった。シャープに生まれ変わった音に、正直、「あれ、リンゴ・スターって、こんなにドラムうまかったっけ?」と驚いてしまったほど。念のため、リンゴの名誉のために申し添えますが、もちろん、うまいんですよリンゴは。リミックスで音が磨かれたおかげで、その力量が分かりやすくなっただけです…リンゴ最高!(決して、ポールがドラムを叩いた「ジョンとヨーコのバラード」がベストだ!なんて言ってませんからねっ)

「サージェント・ペパーズ」はオーケストラを本格的に導入したり、録音テープをはさみで切って並べたりと技巧に凝った劇場的作品だけに、今回の5.1サラウンドのシアトリカルな技術がどのように奏功するのか、わくわくする。リミックスは、67年に「サージェント・ペパーズ」をプロデュースしたジョージ・マーティンの息子、ジャイルズというのも泣ける。さらに30曲以上の未発表曲も収録するとか。しかも、まもなくポールも来日公演を行うんだから、ビートルズファンには今年は特別な年になりそうだ。

続いて、アイルランドの英雄、U2。「ニュー・イヤーズ・デイ」や「プライド」などの英国でのヒットで人気を着実に上げてきた彼らが、アメリカ音楽に接近、プロデューサーにブライアン・イーノとダニエル・ラノワを起用し、美しく壮大な音で世界制覇を果たしたのが「ヨシュア・トゥリー」だ。このアルバムから「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」「終わりなき旅」「約束の地」と次々にヒット曲が出た。記者は発表当時、神戸の高校3年生。当時はMTV全盛で今以上に10代の洋楽熱は高かったと思うが、それでもU2は、ボン・ジョヴィやマドンナほどの人気はなかったように記憶している。ボーカルのボノがギターを抱えて切々と歌う、「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」のビデオを見て、友だちが「なんか暗そうなおっさんやな」と言っていたっけ。ちなみに、当時のボノは27歳。実は「おっさん」、若かったんだなー。

今回発売される「ヨシュア・トゥリー」の「30周年記念盤」は、こちらもリミックスの音を収録。売りは、87年のマジソン・スクエア・ガーデン公演のライブ音源とのことだが、ここに同梱されるという、ギタリストのジ・エッジが撮影したという「写真集」が気になる。そんなものまで売り物になってしまうとは、やはり偉大なバンド。ちなみにU2は、発売30周年を記念したライブを5月のバンクーバーを皮切りに世界各地で行う。ぜひ、日本にも来てほしい。

さて、2017年。今年を代表する名盤は何になるのか? 記者は今のところ、発売されたばかりのチェーンスモーカーズの「メモリーズ…ドゥー・ノット・オープン」が大本命と考えてますが、あなたのイチオシは?


たざわ・ほたか 1969年兵庫県生まれ。共同通信社文化部で2004~09年にポピュラー音楽を担当。現在は読書デスク。5月から生活面のデスクになります。






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