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酉年のシーズンにファンを“取り”込めるのか 話題満載のモータースポーツ

2017年01月18日

東京オートサロンで、トヨタはヤリスWRC(日本名:ヴィッツ)を展示しWRC復帰をアピールした=千葉市(撮影・田口浩次)
東京オートサロンで、トヨタはヤリスWRC(日本名:ヴィッツ)を展示しWRC復帰をアピールした=千葉市(撮影・田口浩次)

十二支の酉(とり)年は、商売繁盛につながる年とよく言われている。酉と「(客を)取り込む」を掛け合わせて、縁起の良い年ということだ。モータースポーツの世界でも2017年はさまざまな新しいニュースがあり、多くのファンを取り込むかもしれない。

まずは、トヨタによる18年ぶり世界ラリー選手権(WRC)復帰だろう。今月19日にスタートする開幕戦のラリー・モンテカルロでは、世界中のラリーファンが1990年代にドライバー部門や製造者部門を制するなどWRCで強さを誇ったトヨタの復帰戦に注目している。

そして、F1の世界でも大きなニュースがある。今シーズンからマシン形状に関するルールが大きく変更されるのだ。このことで、タイヤの幅はより広く、リヤウイングの位置は低くなるなど、昨季までのマシンとは異なる見た目になる。結果、1980年代から90年代にかけて日本で大ブームを呼んだF1マシンの姿に近づくのだ。

また、昨シーズンの年間王者に輝いたニコ・ロズベルグが王者獲得を決めた最終戦のアブダビ・グランプリ(GP)からわずかの5日後に突然引退を発表、メルセデスのシートが空席になるという話題もあった。誰もが狙うチャンピオンマシンのシート、それを見事に獲得したのが、ウィリアムズに所属していたフィンランド人ドライバーのバルテリ・ボッタス。セバスチャン・フェテル(フェラーリ)やフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)の名前も取りざたされたが、最終的には2013年のデビュー以来、常に王者候補といわれ続けたボッタスがルイス・ハミルトンのチームメートになった。

このボッタスの移籍によって、引退を撤回したのが今年36歳になるブラジル人ドライバーのフェリペ・マッサ。ボッタスの後釜に18歳の新人ランス・ストロールを起用することを決めたウィリアムズが、チームの事情をよく知るベテランの復帰を切望したのだ。

WRCとF1。ともにモータースポーツの最高峰に位置するカテゴリーにおいて今年言えるのは、ドライバー同士の勝負が楽しめる一年となりそうだということ。というのも、WRCはマシンの馬力が320前後から380前後にアップし、F1もタイヤサイズが広がることでラップタイムが4秒以上速くなるとされている。つまり、ドライバーに掛かる負担が大きくなるからだ。

何事も主役であるべきはやはり、人。酉年らしく大いに飛躍するドライバーが生まれるのか、17年のシーズンを楽しみにしたいものだ。(モータージャーナリスト・田口浩次)