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格闘技
内山高志、大みそかに雪辱なるか 打倒コラレスを誓う前王者

2016年11月08日

記者会見で現役続行を表明した前WBAスーパーフェザー級スーパー王者の内山高志=10月12日、東京都品川区のワタナベジム
記者会見で現役続行を表明した前WBAスーパーフェザー級スーパー王者の内山高志=10月12日、東京都品川区のワタナベジム

前世界ボクシング協会(WBA)スーパーフェザー級スーパーチャンピオン内山高志(ワタナベ)が、大みそかに大田区総合体育館で再起戦に臨み、現スーパー王者ジェスレル・コラレス(パナマ)に挑戦することが決まった。内山にとっては進退をかけた大一番となる。

11月10日に37歳を迎えるベテランがどうリベンジをするのか。複数の世界戦興行でにぎわう大みそかだが、その中でも注目度は抜群といえるだろう。

4月の世界戦はショックの一言だった。具志堅用高が持つ日本人最多の世界戦13連続防衛まであと2に迫り、誰もがKO防衛を予想していた。

しかし、初回から変則的なコラレスの痛打を浴び、2回TKOで敗れた。内容も完敗で、このまま引退することも十分に考えられた。

だが、内山は当初から「再起」の二文字だけだったという。「一方的にやられたまま、何もしないで終わるのは悔いが残る。リベンジしたい気持ちが強い。第二の人生は考えたこともない」と雪辱を誓った。

果たして試合はどのような内容になるのか。25歳のコラレスは変幻自在な身のこなしが特徴で、柔らかなフォームから多彩なパンチを繰り出してくる。

一発、一発にKOの威力を秘める好戦的なサウスポーだ。内山には快勝しており、自信も相当なはずだ。

戦績は20勝(8KO)1敗1無効試合で勝率も高く、当然のように容易な相手ではない。7年以上も敗戦がなく、胸を張って再び日本に乗り込んでくるのは間違いない。

内山にとっては難敵だが、攻略のチャンスを何とか見つけたい。コラレスは変則で思い切った攻撃を仕掛けてくるが、その際、ガードが甘くなる欠点がある。左右フックがやや大振りのため、そのスキを突けるかどうか。

パワーでは内山の方が数段上。24勝(20KO)1敗1分けと8割近いKO率を誇っている。「KOダイナマイト」と称される一打が爆発すればコラレスもキャンバスに沈む可能性が高い。

試合は開始ゴングからスリル満点の攻防が予想される。先にパンチを決めるのはどちらか。前回の屈辱を忘れず、冷静に試合を運べば「内山のKO勝ち」が自然に訪れるだろう。

劇的なカムバックを果たした長谷川穂積(真正)のような感動を、ファンに与えてくれそうな予感がする。(津江章二)