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『ハッピーアワー』 “素人”4人が最優秀女優賞を受賞した話題作

2015年12月08日

(C)2015 神戸ワークショップシネマプロジェクト
(C)2015 神戸ワークショップシネマプロジェクト

今夏のロカルノ国際映画祭で、演技経験のない“素人”の4人が最優秀女優賞に輝いて話題となった作品だ。彼女たちは市民参加による「即興演技ワークショップin Kobe」の受講生で、あたかも彼女たち自身をモデルに劇中で自らを再現しているかのような錯覚に陥るほど。その自然な存在感と無名性が虚構と現実のあわいを揺らすのである。

30代で知り合い親友になった37歳の女性4人のありふれた日常が、一人の離婚問題を契機に静かに動き出す…。大した事件など起きず、彼女たちとその家族や周囲の関係性だけで5時間17分の長尺を片時も飽きさせない。時代とコミットし、まさに今ここにいそうな彼女たちの魅力の賜物である。

監督は、映画祭などで注目を集める1978年生まれの新鋭・濱口竜介。俳優たちとの共闘、そしてそれが生み出す緊張感と生々しくも軽やかなテイストは、どこかジャック・リヴェットを思わせる。あくまでも演技優先ながら、演出も立っている。カメラをどこに置くか? カットをどこで終わらせるか? あるいは何を見せて何を見せないか? つまりは“映画を映画にする”ための厳密な計算が施されているのだ。その意味で本作は、橋口亮輔の『恋人たち』よりも映画との親和性が高いと言える。

濱口竜介。彼が映画監督としてどこを目指すかにもよるけれども、間違いなく将来の日本映画界を背負って立つ逸材である。★★★★★(外山真也)

【データ】

監督:濱口竜介

出演:田中幸恵、菊池葉月、三原麻衣子、川村りら

12月5日(土)から順次公開






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