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『英語社内公用語化の傾向と対策』森山進著 21世紀の日本人像を求めて

2011年05月23日


ほとんどの日本人が震え上がる無慈悲なタイトルに惹かれて手に取った。「はじめに」は旧約聖書から、「あとがき」はナチス強制収容所の体験記『夜と霧』から話が始まっている。なんだか奇妙な本だ。

著者は国際的に活躍する会計士・税理士。確かに、英語を社内公用語とする日本企業が増えている実態や、実践的な英語習得の方法など「傾向と対策」が紹介されている。しかし本書で一貫して説かれているのは、そんな表層のマニュアルでも「これからの時代、英語はビジネスに必須」といった脅し文句でもない。

ユニクロの柳井正ら国際人7人との対談で熱く論じられているのは、日本社会への危機感や異文化に触れることの重要性だ。日本は「経済敗戦」という現実を直視して、英語で世界とつながることで、維新、敗戦に次ぐ「第3の開国」をする時期だ。英語を学ぶことで異文化への寛容の精神をはぐくみ、一段高い視点から日本と日本人たる自分を知る。それがグローバル社会で求められる「根っこ」を持つことにつながる――。

すなわち本書の主たるテーマは「21世紀の日本人像」だ。タイトルとはおよそ異なる中身だが、じゃあつまらなかったかと言えば付箋も傍線もいっぱい。「日本人は世間様教という一神教信者だ」「英語はもはや英米人のものではない」「真のグローバル化はまだ誰も経験していない」

ちょっと見晴らしのいい場所に連れ出され、深呼吸した気分になった。で、英語……どうしますかね。

(研究社 1500円+税)=片岡義博


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