大林宣彦監督へのリスペクトから生まれた名作 『時をかける少女』
2010年03月09日

(c)映画『時をかける少女』製作委員会2010
角川映画を見て育った世代にとって、『時かけ』は大林宣彦監督の代表作であり、青春の思い出。度々映像化されることに複雑な思いがあるが、細田守監督のアニメ版と本作はまた新たなドラマを生み出し、そこに大林版へのリスペクトがあるからファンにもうれしい。
本作は、大林版のその後。ヒロインだった芳山和子は薬学者となり、高校生のあかりもいる。その和子に、ある日届けられた38年前の写真とラベンダーの花。和子は何かを思い出すが、事故に遭い昏睡状態に。
「1972年4月の土曜日、理科実験室に行かなければ」と繰り返す和子のために、あかりは母が開発した薬を飲んでタイムスリップ。念じ間違えて74年にたどり着くのだが、あかりはそこで自分の人生にかかわる人物と出会い、そして恋もする。
和子が味わったような別れを体験するのかと、『時かけ』世代は知っているだけにツライ。でも、彼らの思いや支えがあって、あかりは今を生きている。そんな希望のあるラストに涙ホロリ。また名作ができました。★★★★★(中山治美)
【データ】
監督:谷口正晃
原作:筒井康隆
出演:仲里依紗、中尾明慶、安田成美
3月13日(土)より全国公開









