「DVD=2」清水翔太 『Umbrella Tour 2009』 繊細さ、優しさを前面にファンの心つかむ
2010年03月03日

清水翔太 『Umbrella Tour 2009』
ダニー・ハサウェイやマービン・ゲイといったソウル歌手を尊敬するという21歳のR&B系シンガーだ。作詞作曲、アレンジなども自ら行う。R&Bからの影響を受けている日本人シンガーの代表格に久保田利伸がいるが、平成生まれの彼が一体どのようにソウルをそしゃくしているのかと期待を持って見た。
本作に収録されているのは、昨年3月に行った初のワンマンライブツアーの最終公演。細い声に少し頼りなさを感じるものの、その繊細さや優しさをあえて前面に出し、味方に付けているような印象を受ける。NYのアポロシアターで披露した『STAND BY ME』や『What’s Going On』も無難に歌いこなすが、名曲が持つ深みや余韻の部分が物足りなかった。
ラストに披露したデビュー曲『HOME』を、終演後に自発的に歌い始めた観客の熱気がすごい。若年層のファンの心はしっかりつかんでいるし、同年代の加藤ミリヤとコラボレーションした曲もさわやかでいい。年齢を重ねての熟成を待ちたい。
(ソニー・3990円)=小西樹里
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