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モータースポーツ
精力的なロッシ モトGPの最高峰

2010年02月10日

ロッシはモトGPの最高峰の存在だ
ロッシはモトGPの最高峰の存在だ

2月上旬、モトGPの今季初プレシーズンテストがマレーシア・セパンサーキットで行われた。不況に伴う経費削減対策として、テスト日数は昨年から減少傾向にあるが、今年は今回を含めてわずか3回。しかも、初日はメーカーのテストライダーしか走行が許可されないため、選手たちに与えられるのは1回のテストにつき2日間のみ、という厳しい日程だ。

この2日間のテストで上々の滑り出しを見せたのが、昨年総合優勝のバレンティーノ・ロッシ(イタリア)と総合2位のホルヘ・ロレンソ(スペイン)を抱えるフィアット・ヤマハ・チームだ。「今年は合計で6日間しかテストができないから、今まで以上に集中しなければならない」と話すロッシは、初日から精力的な周回を重ねて2日間連続のトップタイム。「ラップタイムは上々で、2010年型のマシンもとてもフィーリングが良かった。車体の安定性もよく、エンジンもパワーがある」と満足げな表情でテスト内容を振り返り、今季も総合優勝最有力候補であることを強烈に印象づけた。

技術面では、今季からのルール変更により1年間で使用できるエンジン数を6基までとする厳しい制約条件をどうクリアするかに注目が集まったが、フィアット・ヤマハ・チーム総監督の中島雅彦は「現状で開発の成否を判断するのは時期尚早だが、今回のテストに関する限りは満足の出来」と、まずは万全のスタートを切ったことにほっと胸をなで下ろした様子。

今回のテストでの順位は、ロッシを筆頭に2番手タイムがケーシー・ストーナー(オーストラリア/ドゥカティ)、3番手にロレンソ、4番手がダニ・ペドロサ(スペイン/ホンダ)と、昨季に激しい火花を散らせた「四強」たちがいずれも安定した速さを披露した。2010年も、この4人を中心に推移していくことはどうやら間違いなさそうだ。そして、この4人に大型ルーキーの呼び声が高いベン・スピース(アメリカ/ヤマハ)や、昨季250CC王者の青山博一(ホンダ)がどこまで迫っていくことができるのか。開幕までの準備時間が少ないだけに、彼ら新人選手にとっては厳しいスタートになるが、それだけにロッシという最高峰の存在は挑戦しがいのある目標になるだろう。(モータージャーナリスト・西村章)