ハンガリー動乱下の実話を基にした社会派エンターテインメント 『ウィニングチケット-遙かなるブダペスト-』
2010年02月09日

『ウィニングチケット-遙かなるブダペスト-』
2003年の第16回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されていたハンガリー映画が、やっと公開に。ハンガリー動乱真っただ中の1956年に実際にあった、実話を基にした社会派エンターテインメントだ。
ハンガリーはソビエト連邦の支配下となり、リッチな人は海外へ移住。行くあてもない人たちはうらぶれた集合住宅で、社会主義政権下の抑圧された日々をひっそりと過ごしていた。そんな時代に、労働者ベーラはサッカーくじが偶然当たり、月給100年分相当にあたる大金を手にしてしまう。
大金を手に、隠し場所に右往左往するベーラ。しかし一人、また一人と知人が砲弾に倒れていく姿を間近で見て、お金よりも大切な事があることに気付く。ベーラのとぼけた味わいも手伝って表面はコミカルに、しかし本題は反戦を唱える骨のある作品だ。
公開まで随分時間を要したが、公開されないよりはマシ。洋画を取り巻く現状が厳しい今、本作のような良質な作品にエールを!★★★★★(中山治美)
【データ】
監督・脚本:シャーンドル・カルドシュ&イレーシュ・サボー
原作:イレーシュ・サボー
出演:シャーンドル・ガーシュバール、アーギ・スィルテシュ
2月13日(土)から全国順次公開









