感動の名言のオン・パレード 『オバマ演説集』 三浦俊章編訳
2010年02月08日

『オバマ演説集』 英語の教材としてすでに日本でもヒットしたオバマ演説。その現在の総集編。
就任から1年。「チェンジ」というキーワードとは裏腹に苦戦が報じられているオバマ大統領。だが核廃絶の表明や医療保険改革など、少なからずの変化をもたらした。
訳者解説によると国民が大統領に期待しているのは、保守とリベラルに両極化したアメリカにおいて、原則によらず問題を解決していく能力だという。じっくりと話し合い、ときに妥協しながらも政策を実現する“ねばり強さ”ということだろうか。
本書に収められている全国政治デビュー演説からノーベル賞受賞演説までの10本の演説を読むと、なるほどそうか、と納得。雄弁で自信にあふれている姿が印象深いが、敵対する相手にも配慮した言葉が選ばれている。日本の政治家も見習うべき?
人種問題やイスラムとの対話をテーマにした演説。大統領就任時や東京での演説。そして核なき世界をうたった演説。読んでいるだけで感動する名言のオン・パレードだ。そのねばり強さに、ぼくは辛抱強くつき合おうと誓った。
(岩波新書 760円+税)=一色こうき
この商品を購入する








