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モータースポーツ
68歳の挑戦 ドライバー菅原義正

2010年02月03日

68歳の菅原はレースへの意欲を失っていない
68歳の菅原はレースへの意欲を失っていない

世界一過酷な自動車レースとされる「ダカール・ラリー」。自身の最多記録を更新する21回連続完走を目指した68歳の日本人ドライバー菅原義正の挑戦は、決められたポイントを通過しなかったことによる失格という悔しい結果に終わった。だが、「次回に向けてこれまで以上に闘志を燃やしている」と話すなど、意欲は衰えていない。

1979年に始まった同ラリーに、菅原が初めて出場したのは83年だった。二輪(バイク)部門、四輪(乗用車)部門を経て、92年以降はカミオン(トラック)部門へ。日野自動車の「日野レンジャー」を駆って戦い続けている。最高成績はカミオンでの総合2位だ。

かつては、アフリカ大陸を主舞台とし、パリ~ダカール・ラリー、通称「パリ・ダカ」と呼ばれていた同ラリーだったが、通過国の政情不安などを理由に2008年の大会を中止。昨年からは開催地を南米大陸のアルゼンチンとチリに移した。

それでも、菅原は変わることなく27回連続で参加、昨年まで20回連続で完走を果たす。いずれも同ラリーの最多記録だ。どんな困難な状況にもあきらめない菅原の姿はいつしか、ファンやレース関係者だけでなく、ライバルであるドライバーたちからも尊敬を集め、「ダカール・ラリーの鉄人」と呼ばれるように。

そんな菅原の背中を追うように、次男の照仁(37)もレースの世界へ。メカニックや菅原のナビゲーターを経験した後、05年からは菅原と同じ日野レンジャーのドライバーとなり、5回連続で同ラリーに出場している。

今回は、チリのコビアボ―ラレセナ間で行われた第9ステージで排気系のトラブルが発生。コースを外れてゴールに向かったところ、通過を義務付けられていたポイントを通っていないことが判明し、失格となった。「あまりにもあっけなく終わってしまい、ものすごく残念だし悔しい」と落胆したものの、その後は、照仁をサポートし、カミオン部門の総合7位、同部門の市販車クラスと排気量10リットル以下クラスでの2冠達成に導いた。

「自分の中で完結してない」。ダカール・ラリーに出続ける理由をそう話す菅原。まだまだ、その勇姿を楽しめそうだ。(榎並秀嗣)