自分で出演しなくてもこれは“イーストウッド主演映画”だ 『インビクタス 負けざる者たち』
2010年02月02日

『インビクタス 負けざる者たち』=(c)2009 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC.
クリント・イーストウッドの監督第30作である。
主人公は、南アフリカの元大統領でノーベル平和賞受賞者のネルソン・マンデラ。とはいえ、彼の伝記映画ではない。南アでラグビーのW杯が開催された1995年当時大統領だったマンデラが、自国の弱小代表チームを初出場初優勝へと導いた実話に基づくスポーツ映画だ。話の中心は、マンデラと代表チームのキャプテンの年齢差を超えた友情である。
もうお分かりだろう。本作で描かれるマンデラは、イーストウッドがこれまで自身の主演作で演じてきたヒーロー=アウトローそのものなのだ。ベテラン(年長者)VS新米(若者)の図式や、“十字架”といったおなじみの主題も踏襲されている。
マンデラを演じるのは、もちろんイーストウッド!というわけにはいかないが(残念)、製作・主演のモーガン・フリーマンが彼に監督を依頼したのも当然だろう。もはやイーストウッドは、肌の色や年齢、性別さえも超越して、自分で出演しなくても“イーストウッド主演映画”を撮れてしまう域に達しているのだ。★★★★★(外山真也)
【データ】
監督:クリント・イーストウッド
出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン
2月5(金)から全国公開









