最初から「お互い違う」でよかったのでは? 『勝間さん、努力で幸せになれますか』 勝間和代、香山リカ著
2010年02月01日

『勝間さん、努力で幸せになれますか』 それぞれの粗を露呈しただけで、この討論、2人ともメリットがなかったと思う。
努力すれば幸せになれる『勝間和代』VSしがみつかない生き方『香山リカ』。350分の討論を対談形式で載せている。
読む前から何となく危惧していたのですヨ、この討論に答えはあるの?
で、個人的な結論だが……これは討論になっていないし、こんな対談に意味はない。
例えるなら、1人はボーリングの、1人は卓球の球を見ながら、「ボール」について議論している感じ。まったく噛み合っていない。対立構造をつくろうとするあまり、お互いに揚げ足を取り合うだけ。
まず、香山さんは弱者の立場に寄りすぎている。「私は努力のできないダメな人間」と主張するが、彼女が医師であり、著書をたくさん出しているのは周知のこと。ダメ人間というのは無理がある。勝間さんは、きれいごとが目立つ。誰もが努力すれば素晴らしい才能を開花できるって、本心?
最終的には、「住む世界が違うんだね」ってこと。うーん、やっぱり意味がないような。
(朝日新聞出版 1000円+税)=尾崎英子
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