歓喜の総合優勝 雪辱果たしたサインツ
2010年01月27日

初の総合優勝を決め、サインツ(右)は仲間と喜ぶ
自動車のダカール・ラリーの四輪部門は、カルロス・サインツ(スペイン)が初の総合優勝を果たした。第5ステージから総合首位に立ち、最後までリードを守り抜いての制覇。ブエノスアイレスで歓喜に浸る表情には前年の雪辱を果たした思いが伝わってきた。
昨年も中盤から首位に立ちながら終盤の第12ステージでリタイア。谷に転落するという無残な結果となってしまっていた。今年も、よく似た展開となったが過ちは繰り返さなかった。世界ラリー選手権(WRC)では通算26勝をマークし、2度の年間総合優勝に輝いた男。毎年のように優勝候補に挙がっていたダカール・ラリーは4度目の挑戦でようやく栄冠をつかんだ。
1979年にパリからダカールまでのコースで第1回が開催された同ラリーは今回が31回目、南米開催になってからは2度目の開催。四輪部門で97年に篠塚建次郎が日本人ドライバーとして初制覇し、 2002、03年には増岡浩が2連覇するなど12度の総合優勝を飾った。モータースポーツに興味がなくても両ドライバーの名前を耳にしたことがある人は多いのではないだろうか。
治安上の問題で2008年はレースそのものが行われず、前回から南米開催となった経緯がある。開催地が丸ごと変わったものの、アタカマ砂漠、アンデス山脈などを通過するコースは以前のアフリカ大陸に勝るとも劣らぬ過酷なコースであることは、動画投稿サイト「ユーチューブ」でいくらでも見ることができる。今回の日本勢は三橋淳(トヨタ)が前年の31位を大きく上回る17位と踏ん張った。篠塚、増岡らの活躍が示す通り、日本勢が外国勢と互角に渡り合うことができるレースでの日本勢の頑張りに期待したい。(榎本一生)

