絵が上手になるコツは? 『ラクガキ・マスター』 寄藤文平著
2010年01月18日

『ラクガキ・マスター』 長電話をしているときに気づくと描いている変な線。著者いわく、あれは「手の貧乏ゆすり」だそう。納得!
絵が下手だ。年賀状用にと、トラを書いたら、病気の犬にしか見えなかった。
絵のうまい下手は、記憶力が関係しているそうだ。絵がうまい人は、無意識のうちに目の前にある物の特徴をとらえているのだとか。私の記憶力、確かに大味。
イラストレーター寄藤文平さんの最新作はイラストの描き方について。でも、本人的には自分の好きなものだけを描いた“ラクガキ”の本。遊び心が満載で、クスッとする。寄藤さんの想像の世界が面白く、絵を見ているだけで楽しい。
ひとつの線がいろいろなものを表現し、速度や質感、表情を持つということ。今まで想像すらしなかった「線を楽しむ」という概念によって、自分の中の小さな絵の世界が、どれだけ広がったことか!
とにかく絵が大好きなのだという気持ちが、その想いが、ページからはみ出てあふれそうなほど伝わってくる。絵を描くことが、絶対に楽しくなる一冊。
(美術出版社 1429円+税)=江藤かんな
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