家庭料理がおいしい理由 『ごはんのことばかり100話とちょっと』 よしもとばなな著
2010年01月18日

『ごはんのことばかり100話とちょっと』 本を読んだら絶対に食べたくなる、お姉さんの手作りコロッケのレシピつきがうれしい。
よしもとばななさんの、食べ物にまつわるエピソード集。4年半に及ぶ、日記のような日々の食の記録からは、ばななさんのお子さんの成長も垣間見える。
他人の家庭の食卓をのぞくことは、どこか気恥ずかしい。でも、その人の人柄や考え方が一番よくわかる。味にはその人の人生がつまっているし、単純に自分の食卓と違うことが(当たり前だけど)新鮮で、ちょっとした非日常も味わえる。
ばななさんの食卓には、たくさんの海外の味が登場する。韓国やタイ、インド、ベトナムなど、毎日が旅気分。小さいころから、こんなにたくさんの本物の外国の味を体験できるおチビちゃんをうらやましく思う。だから、食のエッセーを読み終えたはずなのに、どこか旅のエッセーを読み終えたような気持ちにもなる。
「ごはんのことばかり」が、幸せの証しなのだと、つくづく思った。
(朝日新聞出版 1200円+税)=江藤かんな
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