「ブレーク盤」秋川雅史や宇多田ら30人の声に感心 清水ミチコ 『バッタもん』
2010年01月13日

清水ミチコ 『バッタもん』
3年ぶりのオリジナルアルバム。本作は、“いろいろな声を出して世の中の退屈を消せる”というドラえもん似のバッタもんが総勢30人の声を演じるという内容。
定番となっている美輪明宏や桃井かおりのみならず、本作では秋川雅史や宇多田ヒカルのバッタもんによるオリジナル曲も登場。他の芸人のように歌マネだけではなく、詞や曲も堂々と踏襲しているのは、あっけに取られるほど感心する。また田中真紀子と土井たか子による漫談や、ユーミンならぬ松任谷ユーミソが清水ミチコの声まねをして清水を怒らせるという空想ラジオ番組など、多面的な構成にも飽きない。
圧巻は、矢野顕子と矢野の“バッタもん”=清水が連奏する『いもむしごろごろ』のLIVEで、矢野が分身の術を使ったかと見紛うほど。
本物に対し敬意に満ちた“バッタもん”には、芸術と娯楽を両立させる力があることを確信するはず。
(ソニーミュージックダイレクト・2800円)=つのはず誠
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