反骨のロックンローラーここにあり! 『俺は最低な奴さ』 内田裕也著
2010年01月11日

『俺は最低な奴さ』 仰天のヌード写真も収録。
サングラスに白髪のロングヘア。そして片手に杖をもつ70歳の元祖ロックンローラー。ただならぬ雰囲気を持つ男。しかし樹木希林のダンナであり、娘婿は本木雅弘。どうしても気になってしまう存在だ。
そこで手に取った本書。著者の少年時代から近況までが語られる。まさに波瀾万丈の人生は圧巻。日本にロックを根づかせようと奮闘するエピソードの数々は壮大で、素直に面白い。
ロカビリー時代から、裏方としてタイガースを世に送り出すころのこと。海外のロック・アーティスト来日に尽力する1970年代。その後、アカデミー賞監督・滝田洋二郎と『コミック雑誌なんかいらない!』(86年)を制作したときのこと。そして伝説の東京都知事選の爆笑もののエピソード…。
まさに反骨のロックンローラーここにあり。ありあまるパワーはときに空回りもするが、いつも愛嬌があって魅了される。いまの日本に欠けているものをこの人は持っている。そんなことまで感じてしまった。
(白夜書房 2857円+税)=一色こうき
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