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僕を成長させた高い声、出会いのおかげ alan 『明日への讃歌』

alan 『明日への讃歌』
僕は高い声が大嫌いなんですよ。2009年11月のこのコラムで、僕は3連符が嫌いって書きましたけど、3連符よりも嫌いですね。
マライア・キャリーとかの叫んでいる声は聴きたくないって感じ。叫んでいる声はなんか夫婦げんかみたいじゃん! でもalanさんが歌う高音を聴いたら、まったく違う気持ちになりました。針が直接、僕のツボに当たった。
実はギターでも高音はあまり好きじゃない。ギターソロの最後にすごい高い音でチョーキングする典型的なやつがよくあるじゃん。あれは苦手ですね。何でかというと、僕は意外とチューニングに敏感なんです。
低音がちょっとずれていてもある程度は許せますけど、音が高くなればなるほど僕の耳は厳しくなる。完ぺきじゃないと耳が痛くなりますね。僕の中で「なんで完ぺきじゃない音を聴かなきゃいけない?」って怒るわけ。高音を聴いたら無意識に僕の耳は厳しくなるんですね。
でも、alanさんの高い声にほれちゃって、高音をもう一回考え直しました。
もし僕の演奏にも高音が必要だったらalanさんみたいに使いたいって思いました。alanさんの高音はまず“チューニング”がすごくいい。で、そんなに揺らさない。R&B系の歌手は高い音を出すときにかなり揺らす。でもalanさんはあまり揺らさないで、ピッチ(音の高低)をすごくきれいに守って歌います。
だから僕もalanさんと同じように高音をダーツのど真ん中に当てるように弾きたいと思って、アルバム『TOKYO JUKEBOX』でこの曲をカバーしました。
この曲の中で、僕はこれまでで一番高い音を出しました。自分でも楽しめるような高音がきれいに出せたときはかなりエキサイティングな瞬間でギタリストとして成長しました。alanさんとの出会いのおかげですね。(マーティ・フリードマン)
(注)09年11月のコラムは「体からメロディーあふれる、特別な歌声」 http://www.47news.jp/topics/entertainment/2009/11/post_2646.php など。
マーティ・フリードマン 米国・首都ワシントン生まれ。世界で1千万枚以上のアルバムを売り上げたヘビーメタルバンド「メガデス」の元メンバー。現在は自身のバンドや音楽ユニット「ラヴフィクサー」など、ギタリストとして東京を拠点に幅広く活躍する。J-POP好きを公言し、テレビ番組にも出演。
公式ページ http://www.martyfan.com/
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