泣けることに価値がある 『星守る犬』 村上たかし著
2009年09月28日

『星守る犬』 泣きたいんでしょ? といわんばかりのワンコの微笑み
『ハチ公物語』のハリウッド版映画『HACHI約束の犬』。本家に負けず劣らず感動作のようで、アメリカ人も涙したとか。ご主人を一途に待つ犬を見て、泣かなきゃ人間じゃない!とまでは言いませんが……。さてこちらはどうでしょう。愛犬家の間で、号泣必至とブームになっているコミック。
林道わきの放置車両内に、朽ち果てた1人の男性と1頭の犬の遺体が発見された。身元のわからないそれらが、どうしてそこで尽き果てたのか。
巻き戻してみると、ちょっと不器用でどこにでもいそうな「おとうさん」と白い犬ハッピーの、楽しくたくましく生をまっとうした旅が見えてくる。後編に、『日輪草』という後日談的な話を収録。そちらにもけなげな犬が登場し、個人的には本編よりぐっときた。
殺伐とした現代を風刺しているうんぬんは置いておいて、こういうのは、泣けた、よかった!でいいと思う。人によって感動ポイントはさまざまですが、感涙率80%という感じでしょうか。
(双葉社 762+税)=尾崎英子・著
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