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リスペクトするしかない! 三人祭の『チュッ!夏パ~ティ』

三人祭の『チュッ!夏パ~ティ』CDジャケット
1回目のひばりさんの『悲しい酒』とは両極端じゃない?
この曲は音楽的にひねっているフレーズ、音階が多い。普通じゃない。おかしい。いい意味で変わってる。
『ウエスト・サイド・ストーリー』にあるようなトリッキーなフレーズ。それが曲の邪魔になってたら全然良くないじゃん。でもトリッキーなフレーズをいっぱい入れて、さらにいい曲になってるからダブルパンチ! ミュージシャンとして聴いたら、これは信じられないほど天才だと思う。
打ち込みの面でもすごくおもしろくて、ビートが何回も変わる。普通のポップ曲ではビートはそんなに変わらない。メリハリはあってもビートはストレート。だけどこの曲は基本的なビートが全然ストレートじゃない。
普通のつまんないビートじゃなくて、難しいビートなのにその難しさを気付かせない。これもポイントで、いい曲の“建築”の証拠ですね。難しい曲を難しそうにやるのは全然良くない。難しさは、言われなければ気付かないのが一番おいしいじゃん。
難しいフレーズとかビートなのにシンプルに感じるのは謎ですね。ミュージシャンとしてすごく知りたい技。普通にシンプルなポップ曲をやろうと思ったら、まずひねっている難しいフレーズは考えないですね。
僕はほとんどの曲は1回聴いたらすぐにギターで弾けます。でもこの曲は10回ぐらい聴かないとよく分かんない。それがすっごく面白くて、この曲に習うことが多いし、最高に好き。
変拍子っぽい変わったフレーズが次から次へと飛んできて、ボーカルアレンジでもいろんな合いの手があちこちから飛んでくるから飽きない。作ってみれば分かるけど、超難しい。無理だよ。この曲は才能があふれていないと作れない。
アイドルポップはあんまり音楽サイドからリスペクトされてないじゃん。でもこれはリスペクトするしかない!(マーティ・フリードマン・筆)
マーティ・フリードマン 米国・首都ワシントン生まれ。世界で1千万枚以上のアルバムを売り上げたヘビーメタルバンド「メガデス」の元メンバー。現在は自身のバンドや音楽ユニット「ラヴフィクサー」など、ギタリストとして東京を拠点に幅広く活躍する。J-POP好きを公言し、テレビ番組にも出演。
公式ページ http://www.martyfan.com/
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