ディープな愛の世界 秋元順子 『コンサートツアー2008愛のままで…』
2009年03月25日

秋元順子 『コンサートツアー2008愛のままで…』
『愛のままで…』が中高年層を中心にヒットして、時の人となった秋元順子。2008年末のNHK紅白歌合戦では、初出場としては紅組歴代最高齢の61歳という記録を作った。“団塊世代の星”と呼ばれる彼女が2008年8月に東京・青山劇場で行ったコンサートを収録している。
多くの歌謡曲が“愛”をテーマにしているが、彼女の曲もほとんどが愛について歌われている。ただ、若い世代が歌うさわやかで甘酸っぱい恋愛とはずいぶん違う、人生の苦楽を経験した者同士による濃密な愛の形が女性の視点で描かれている。夫には言えない秘密の情事的な香りが漂っているところが、中年女性に受けているのだろうか。
コンサート中盤で、『愛のままで…』などの作詞作曲を手がけた花岡優平氏がコーラスで参加する場面もあった。トーク時にオヤジギャグを飛ばして笑いを誘う姿と曲との間にギャップがあるのが面白かった。
ただ、このディープな愛の世界を心から楽しめるようになるには、より多くの人生経験と年月が必要かも知れない。
(キング、3500円)=小西樹里・筆
この商品を購入する








