「歌謡曲」を継承する味わい深い歌声 あさみちゆき 「あさみのうた4」
2008年11月05日

あさみちゆきの「あさみのうた4」
ギターを片手に、多くのストリートライブを行い、「井の頭公園の歌姫」と呼ばれ、幅広く親しまれている、あさみちゆき。そんな彼女の新作は、作詞家・阿久悠がのこした未発表曲や、自身のルーツになった曲も収録されたアルバムです。
シングルにもなった「あさがお」は、家族と過ごした幼いころの夏の思い出を歌った曲で、精いっぱいの心がこもった歌声が、家族の温かさや、懐かしい故郷を思い出させてくれます。
そして、このアルバムのハイライト曲「鮨屋で…」は杉本真人作曲によるもので、幼いころ父親に連れて行ってもらった思い出の鮨屋で、結婚の報告をしたいと願う娘の揺れ動く思いをつづった歌詞が、強く心を揺さぶります。
「吾亦紅」をほうふつとさせる「泣き」のメロディーと、歌詞の世界が見事にマッチし、間違いなく彼女の代表曲となる1曲と言えるでしょう。数少ない「歌謡曲」のジャンルを継承している、彼女の味わい深い歌声を、ぜひ1度聴いてみてください。
(テイチク・2500円)=菊地利彦・筆
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