映像の美しさにうなったが… 「スカイ・クロラ」
2008年07月29日

「スカイ・クロラ」=(c)2008 森博嗣/「スカイ・クロラ」製作委員会
根強いファンを持つ押井守監督ですが、筆者が好きなのは「立喰師列伝」と支流派。だからなのか? どうも本作を製作した意図が読み切れない。
人々が平和を実感するために「戦争」がショーとして存在するようになった時代、戦闘パイロットとして生きる「キルドレ」(※大人にならず、永遠の命を生きる子供たちのこと)の空虚な日々を描く作品。
企業が戦争を演出する設定は、世界中で起こっている戦争の本質を見ているようで興味深いが、資料によると、押井監督は生きる意味を見失っている今の若者たちに、死を意識し、全力で闘っている本作の主人公たちの生きざまを観てほしいと訴えている。
本作でそれを伝えるのは、戦争を肯定しているようですごく違和感を感じるのだ。映像の美しさにうなったが、押井監督の言葉を読んでドン引き。伝えたいことがあるなら、スクリーンの中でファン以外にも分かるようにお願い。★★☆☆☆(中山治美・筆)
【データ】
監督:押井守
原作:森博嗣
声:菊地凛子、加瀬亮、谷原章介、栗山千明
8月2日(土)から全国公開










